読んだ感想は「やっぱり天才!」

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なかでも「10年越しの覚悟」と言う章がとくに良かったです。省略して書くと、自分の尊敬する人と一緒に仕事をしたいと思えば10年くらいの覚悟が必要と言うこと。
とくに相手が雲の上の存在であればあるほどこの期間は長くなる。
効率をもとめる人たちには古くさいと思われるかも知れませんが、モノ作りの世界ではこういう風習が今もあります。お笑い芸人さんもこれと似ていて、ダウンタウンのような天才は別ですが売れるまで苦節15年、20年なんて人もいまだにザラにいます。
当方も自分の師と仰ぐ人と一緒に仕事をするまでに5年かかりました。
本の著者の小山さんは現在、大学教授など多彩なお仕事をされていますが、原点は放送作家さんですので、当方の師と同じTV業界の人。だから、読んでいると小山さんのところへ弟子入りを志願する人たちの気持ちがなんとなくわかります。
「あ~この人と一緒に仕事がしたいなぁ」と思っても、その人が雲の上の存在の場合、コンタクトのとりかたすらわからない。でも、それで良いと思うのです。そこにたどり着くまでにかかった時間は相手にも熱意として伝わる確率があがりますし、もし、上手くいかなくても経験と言う財産を手にいれることができる。