チームで企画を考えるときにブレインストーミングを使う人たちは多いけど、発想力が乏しい人がこの手法を使ってもあまり効果はあがりません。当方も昔はチームで何かをする場合はこの方法を活用していましたが、でてくる話は想定できる話やどこかの本で読んだことがあるようなことばかりです。
最近は20人くらい集まった打ち合わせの場で「さすがに、この人数がいれば・・・」と言う思いで実践してみましたが、やはり結果は上記で書いたことと同じでした。俗に言う「ベタな企画」と言うやつしかでてこないのです。
これを全て悪いとは言いませんが、もっと企画力をつけるために思うことを書きます。
最近では企画の天才やプロたちと話をする機会が増えました。こんな人たちから感じるのは発想のスタート地点がまず違うこと。でも、着地点はぶれていない。これが企画力のある人だと思っています。
企画の達人が共通してる点
企画は本で書かれている内容よりも、もっと根底から奥深いものだと感じています。育った環境、幼少期から成人になり、社会人生活に至るまで、どれだけ人と違った人生を歩んでいるかに左右される気がします。 さらにこういった人たちは日頃から「考える癖」があること。
ボクシングではハングリーな環境で育った人たちのほうが世界チャンピオンになりやすい。だから、裕福な人たちが仮想したハングリーなメンタルトレーニングをする時代です。まぁ、自分の育つ環境までは自分では選べませんので実践は難しい話です。ですが、後記した「考える癖」を習慣にすることならすぐに実践ができます。
当方がよくやることは専門家との対話です。企画のプロや、臨床心理士など人の心理的な部分を常に考えている人と1つのお題にたいしてよく話すこと。これを繰り返すことで、五分五分に話をもっていき共感できる部分が増えてくればそれなりの基礎的な企画力はあがっていることになります。
もう1つは独自の方法ですが、瞬間的に目にはいったものをお題にして「アイウエオ作文」で相互に必ず面白い話にまでつなげていくことをします。面白い話だけではなく政治、経済の話など応用はいろいろ聞きます。真面目な人にこのお題をふると、たいてい「照れるか、答えられない」のどちらかです。これでは考えることを拒否しているので思考の習慣にはなりません。
最後の1つは企画に優れている人とできるだけ会話をする。
企画力は、前記したとおり育った環境から才能を発揮する天才が必ずいます。その人とできるだけ話す。ですが、相手の話がためになるからと言って、いつでも「くれくれ君」では本を読んでいるのと同じこと。
五分五分とは言わずとも、三割程度はこちらの話へ相手を引き込む。企画の天才を頷かせたり、笑わせられるようになれば必然的に自分の企画力もあがっていることがわかります。つまり、企画力は発想力の延長上にあるものだから、日頃の思考が大事だと思うのです。
こういう人たちとのブレーンストーミングならきっと掛け算になるはずです。