幻想の表と現実の裏 | 森二朗|クリエイティブ入門

森二朗|クリエイティブ入門

ウェブ、グラフィック、建築設計を含めたクリエイティブ全般について正しい知識・情報の見聞録ブログです。虚弱なブログですが書いていることは的を得ています。「おぼえておいてください!」

表と裏


「表と裏」この言葉を聞いて皆さまは何を連想しますか?
コインの表と裏
洋服の表と裏
対面的な表の顔と裏の顔
社会の表社会と裏社会


世の中にある人、物、社会も表と裏があるってご存知ですか。「そんなこと当たり前!」と言わずに、まぁ、聞いてください。世の中の人、物、社会までもが表と裏があることは、当たり前とわかっているはずなのに、実際には、現実に体験するまでピンとこない場合が多くありませんか。


例えば、恋愛で人を好きになる。その相手とお付き合いをスタートさせる。でも、お付き合いしたら、表では見えなかった部分を知り、嫌いになってしまった。こんなことは、誰にでもある話です。


これは仕事でも同じです。就職活動から、念願かなって希望していた就職先に入社できました。ですが、喜びもつかの間、実際の職場で表では見えなかった部分を知り、仕事に対するモチベーションがどんどん下がってくる。


僕がサラリーマンだった頃、新卒さんは数カ月で、毎年、決まった時期に数人が離脱をします。やめる時期は、研修期間が終わり、各部署へ正式配属となって30日~60日あたりです。

離脱する理由には「表で描いた理想」と裏(現実)のギャップが大きくなることが原因かと思います。


「表で描いた理想」とは、表の良い部分を知ったことにより、自分の思い込みが加わり、実際の表よりも数段、本当の表が上昇していくことです。「きっと、そうだ!だから、素晴らしいんだ!」って。こんなときは、やたらとモチベーションも高くなり、横から批判的なことを言う人でも現れれば、その相手に対して敵意すら芽生えてきます。ですが、これは、本当の表ではなく、自分が作り上げた「幻想の表」です。


世の中には表と裏があります。すべてのものは、表裏一体ですから、大切なのは、表を知ったら、表を疑って裏を知ること。そして、モチベーションは、短期的に上昇させるものではなく、自分でコントロールしつつ、長期的に維持するものです。これで、自分の選択肢も、ある程度は、間違えなくても済むかも知れません。



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