内田樹先生の「情報リテラシーについて 」です。
後半の間主観性に基づく議論は現象学に馴染みのない方にはやや読みづらいかもしれませんが、ぜひご一読されることをおすすめします。
情報洪水の中から良質の情報を仕分ける能力のみならず、「私自身の知がどのように構造化されているか」を知ることこそが「情報リテラシー」だという指摘については、ずっとモヤモヤしていたものにはっきりと形を与えていただいたようで、とても感動しました。
ただ、ここで内田先生が指摘されているように「情報平等社会」に戻るべきなのかは正直なところよくわかりません。いずれにしても、おそらくもう戻ることは不可能であると感じている人が大半なのではないでしょうか。
それであれば、新聞が今のこの流れを変えることに期待するよりも、自分自身の情報リテラシーを向上させ、情報格差社会をどのように生き抜くのかを考える方が現実的な方策だと思われます。
そこで!!私の考える「情報リテラシー向上法」をご紹介しちゃいます。
なーんていうほど、偉そうなものではありませんが…(^▽^;)そう、タイトルにした通り、「良質な人間関係を築きましょう」という、実はそれだけのことです。
「そんなことならいつも心がけているよ!」という方はもうそれだけで70%くらいはOKです。あとは、その良質な人間関係をネット上のソーシャルメディアに持ち込みましょう。
ソーシャルメディアの最大の特徴は、知り合い同士で情報を幅広く共有する、いわゆる「口コミ」です。これまでのように知らない誰かがネットに書き込んだ情報より、知り合いからの情報であればさらに情報精度を判断しやすいはずです。
例えば私なら、仕事上で信頼しているAさんとBさんが二人とも「いいね!」といっているネットサービスについては「きっといいに違いない」と判断して共有します。
また、自分と味覚が似ているCさんが「いいね!」といっている飲食店があれば、私も行ってみようとチェックします。
自分が信頼できる人々と良質な人間関係を築いていれば、その人たちの評価に基づいて情報をある程度精査できますし、それこそ「私自身の知がどのように構造化されているか」も明白です。
ね?どうですか?簡単でしょ??
が、「良質な人間関係を築いてはいるけど、ソーシャルメディアにそれをそのまま反映させるのはムリ!」という声が聞こえてきそうです(^_^;)
「仕事関係の人もいるし」とか「知り合いの知り合いから友達申請があったら断れない」とか…
でも、仕事関係の人はソーシャルメディア上でも仕事関係なりに付き合えばいいのです。「知り合いの知り合い」は、今後実際のお付き合いを深めたいかどうかで友達申請を承諾するか拒否するか決めればいいのです。
それから、時々Twitterのフォロワー数やFacebookの友達の数をやみ雲に増やそうとする人がいますが、それはあまりおすすめできません。
Facebookで日々伝えられる「○○さんが△△さん他5名とお友達になりました」というコメントを見ては、ついつい「よーし、私も友達増やそう」と競いたくなる心情はわかりますが、結局「見栄」で数だけ増やしても意味がないどころか、せっかくのソーシャルメディアの恩恵が半減してしまいます。
もちろん、リアルの人間関係でも顔が広く、たくさんの方とお付き合いがある人は自然とソーシャルメディア上のお友達も増えるでしょう。それはそれでかまいません。
とにかく重要なのは、数が多い少ないではなく、「自分なりの良質な人間関係をソーシャルメディアに反映させる」こと。
ちなみに、私は少し人見知りなので(何度もいいますが、本当です!!)、あまりたくさんの人と上手にお付き合いすることができません。
私のリアルの人間関係は、とても小じんまりしたものです。その分、一人一人の方と丁寧にお付き合いする。それが私のスタイルなのです。
だから私はそのスタイルをソーシャルメディアにも反映させ、さらに「反映させている」という自覚のもと、情報を取捨選択しているつもりです。その結果は今のところなかなかなので、今後も続けたいと思っています。
みなさんの参考になれば幸いです。
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