「そんなヒロシに騙されて」は、1983年、サザンオールスターズが発表した楽曲です。
作ったのはリーダーの桑田佳祐さんで、サザンの6枚目のアルバム「綺麗(KiRei)」に収められています。
楽曲のタイトルは、メンバーの原由子さんが命名しました。
アルバムの中でも、原由子さんがリードボーカルで唄っています。
この曲、高田みづえさんとグループのジューシィ・フルーツがカバーしました。
高田みづえさんは、この曲でオリコン第6位となり、「私はピアノ」以来7年ぶりにトップ10入りを果たしました。
「私はピアノ」も桑田佳祐さんの曲でしたね。
原由子さんは、この「そんなヒロシに騙されて」を、さらっと流すように唄っているのに対して、高田みづえさんは、ちょっと演歌っぽい節回しで唄っています。
ジューシィ・フルーツは、グループサウンド風にアレンジしていました。
高田みづえさんといえば、TV番組「君こそスターだ!」で第18代グランドチャンピオンになり、「硝子坂」でデビューしましたね。
1985年、当時大関の若嶋津さんと結婚して芸能界を引退、松ケ根部屋のおかみさんとして、相撲部屋を切り盛りしています。
さて、「そんなヒロシに騙されて」は、『テケテケテケ・・・』とヴェンチャーズ風のエレキサウンドがとても印象的です。
全編に流れるギターの音も、エフェクターを通してないような生音です。
イントロ部分は、ディレク&ドミノスの「いとしのレイラ」を少し意識しているのでしょうか。
曲のタイトルにもなっている「ヒロシ」とは、サザンのドラムス担当の松田弘さんのことを指しているのだそうです。
勉強はからっきしダメだけれど、踊りとナンパはとびっきり上手という、ダメガキを絵に描いたような男なのですが、そんなヒロシに可愛い女の娘が騙されちゃうんですね。
でも、歌詞の内容と松田弘さんとは、全くの無関係とのことでした。(当たり前ですね)
「そんなヒロシに騙されて」は、我がバンドのレパートリーの1曲でもあります。
大事にしたい1曲ですね。
つづく