POCO (ポコ) | ウルトラマン・Hの ひとりごと

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可愛い名前の付いた米国のバンド、「POCO」は、底抜けに明るく楽しいカントリー・ロック・バンドです。

メンバーは、1968年に解散したバッファロー・スプリングフィールドの元メンバーの、「リッチー・フューレイ」と「ジム・メッシーナ」を中心に、「ラスティ・ヤング」、「ジョージ・グランサム」、「ランディー・マイズナー」の5人編成です。

バンド結成当時は「POGO」と名乗っていましたが、人気コミック誌のキャラクターと同じ名前ということでクレームが発生、後に「POCO」と改名しました。

1968年にロサンゼルスで、デビュー・ライヴを行いました。
このライヴを観た各レコード会社が、契約に殺到したといいます。



1969年、デビュー・アルバム「ピッキン・アップ・ザ・ピーシーズ」をリリースしましたが、予想に反してセールスは、10万枚程度しか延びず、アルバム・チャートも63位までしか上昇しませんでした。
しかし、内容的には上々の仕上がりのアルバムになっていると思います。

 

解散したバッファロー・スプリングフィールドには、スティーブン・スティルスニール・ヤングが加入していたことから、「クロスビー・スティルス・ナッシュ・&・ヤング」と何かと比較されることが多かったことが、チャート上昇を妨げた原因だったかも知れません。

この「CSN&Y」はどちらかというと、今でいう「TOTO」と同じで、いろんな個性を持つソロ・アーティストが集まって出来た、いうところのセッション・バンドです。
TOTOはスタジオ・ミュージシャンの集まりだったかな?)

一方、「POCO」は、いわゆるところの純粋なカントリー・ロック・バンドなのです。
 


少しずつ人気も出始めて、さあこれからという1970年、「ジム・メッシーナ」が、「ロギンス&メッシーナ」結成のため脱退、後任に「ポール・コットン」が加入しました。

続けて、「ランディ・マイズナー」が、「イーグルス」加入のため脱退、後任に「ティモシー・シュミット」が加入しています。

1973年、バンドの中心人物だった「リッチー・フューレイ」までもが、新バンド結成のため脱退して、「POCO」は事実上の解散をしてしまいます。

 

バンド自体は残っていたのですが、結成当時のコンセプトを完全に失ってしまった「POCO」は、その後、全く別のロック・バンドへと変身してしまいました。

 

1969~1974年までの「POCO」の軌跡を集大成したベスト・アルバムがCD化されたと聞きましたが、嬉しい限りです。



個人的には、1971年のライヴ・アルバム「LIVE POCO」がお気に入りです。
中でものっけに演奏される「C’mon (カモン)」が、何とも軽快でノリがいいですね。

私の中では、「POCO」は、伝説のバンドになりました。


つづく