ジェリー・ウォレス 「男の世界」 | ウルトラマン・Hの ひとりごと

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音楽について語りたくてたまらないんです。


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ジェリー・ウォレス」は、1928年生まれの米国のカントリー・シンガーです。


1970年に流れた「MANDOM」のTV-CMといえば、お分かりの方も多いと思います。


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チャールス・ブロンソンが、あごに片手を当てて、「ん~ん マンダム!」と呟くあれです。


このCMは、日本で最初にハリウッドスターを起用したもので、特に中学、高校生の男の子達には、抜群のインパクトがありました。


(丸坊主が定番だった当時の中高生には、必要なかったかも・・・)


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化粧品「MANDOM」を発売したのは、「丹頂株式会社」という会社で、1970年7月に発売した男性化粧品「MANDOM」のシリーズ(10品目)の大ヒットで、翌年4月から「(株)マンダム」に社名を変更しています。


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このCMのバックに流れていたのが、「ジェリー・ウォレス」の唄う「マンダム~男の世界」という曲でした。


原曲は、タイトルを「ラヴァーズ・オブ・ザ・ワールド」といって、日本だけでシングル発売されて、大ヒットとなりました。


1970年のオリコン年間チャートで、第20位にランクインしています。


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日本では「一発屋」だと思われがちな「ジェリー・ウォレス」ですが、彼は、1960年~1980年にかけて、カントリーミュージックの部門で、何と35曲もの楽曲をチャートにランクインさせた、超大物シンガーなのです。


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彼の最大のヒット曲は、1972年リリースの「If You Leave Me Tonight I'll Cry」で、ビルボードチャートの第1位になりました。


ところで、「カントリーミュージック」というと、日本式でいうところの「民謡」にあたるものです。


で、日本でカントリー・シンガーというと、知名度の点で、他のジャンルのミュージシャン達に比べると、どうしても劣ってしまうわけです。


そんな状況の中で、「ジェリー・ウォレス」というとんでもない大物カントリー・シンガーの曲をCMに使った「丹頂株式会社」は、勇気があったというか、見る目があったということでしょうか。


社運を賭けた大勝負であったことには違いありません。


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CMで流れた「ん~ん マンダム!」の一言は、1970年の秋に日本で大流行しました。


当時、「流行語大賞」なるものがあったなら、大賞を受賞していたかもしれません。


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男性化粧品「MANDOM」の大ヒットによって、「チャールズ・ブロンソン」の知名度も、一気に上昇したのはいうまでもありません。



ジェリー・ウォレス」は、2008年5月、心不全のために他界しています。





つづく