「カルロス・サンタナ」は、1947年生まれのメキシコ系米国のギタリストです。
1966年「サンタナ・ブルース・バンド」を結成、1969年バンド名を「サンタナ」と改名してラテン・ロック・グループとしてデビューしました。
その年の「ウッド・ストック・フェスティバル」に出演して話題となりました。
1970年に発表したセカンド・アルバム「天の守護神」が、ビルボード誌のアルバムチャートの第1位を獲得しました。
シングル・カットされたイントロの長ぁ~い曲「ブラック・マジック・ウーマン」は、全米チャート第4位の大ヒットとなりました。
ちなみにこの曲、作曲は「フリートウッド・マック」で、「ガボール・サボ」作曲の「ジプシー・クイーン」とのメドレーで演奏されています。
1974年に発表した「サンタナ」初のライヴアルバム「ロータスの伝記」は、73年の大阪での公演を収録したもので、3枚組のL・Pでした。
このアルバムのジャケットは、イラストレーター「横尾忠則」さんが担当しましたが、折り目を広げると22面という大掛かりなものでした。(私の宝物のひとつです。)
「カルロス・サンタナ」は、この来日公演で「YAMAHA SG2000」のギターを使っていました。
これがきっかけとなって、「Budda」という名のオリジナル・モデルを、YAMAHAと共同開発しています。
80年代から使用した「ポール・リード・スミス・サンタナ・モデル」が、メイン・ギターなんですけどもね。
それから忘れてはいけないのが、1976年リリースのアルバム「アミーゴ」に収録された「哀愁のヨーロッパ」で、この曲は「カルロス・サンタナ」を代表する名演だと思います。
1999年アルバム「スーパー・ナチュラル」を発表、「サンタナ」にとって28年ぶりの全米チャート第1位を獲得しました。
このアルバムは、米国だけで1500万枚以上、全世界では2500万枚を超えるセールスを記録して、その年のグラミー賞の史上最多となる9部門を受賞しています。
シングル・カットされた「スムーズ」は、ビルボード誌で3ケ月間連続でチャート第1位を獲得、「サンタナ」初の全米1位シングルとなりました。
この曲は、日本では「野口五郎」さんが、得意なギターをフューチャーしてカヴァーしましたが、いまいちヒットとまではいかなかったようですね。
同じ頃に、「リッキー・マーティン」の「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」(ア・チ・チ・アチーっていうやつ)をカヴァーしたのが「郷ひろみ」さんでしたが、日本人にはこっちの方が受けたようでしたね。
日本人受けする曲、しない曲が何となくわかったような気がしたことを、今も覚えています。
話しが横道に逸れました。
2002年に発表したアルバム「シャーマン」も、全米アルバムチャート第1位を獲得していますね。
パーカッションを前面に押し出した、強烈なラテンのリズムでしょうか。
そうそう、それから、あの泣く様なギターの「きゅぃ~~~ん」っていう、サスティーンっていうんですか?
あれですかねえ。
初めて聴いた頃は、その音が何故かイヤで、ヘタクソなギター弾きやなあと、思っていたのですが、聴いているうちに引き摺り込まれてしまって、今ではどっぷり・・・。
「ラテン・ロック」という新境地を築いた「カルロス・サンタナ」、やっぱり偉大なギター・ヒーローです。
つづく