「ムーン・リバー」は、1961年、オードリー・ヘップバーン主演の映画、「ティファニーで朝食を」のテーマソングです。
オードリーがギターを爪弾きながら、窓辺で呟くように唄うシーンが印象的でしたね。
随分多くのミュージシャンがカバーしていますが、映画の中でオードリーが唄った「ムーン・リバー」が一番良いと思います。
作詞は「ジョニー・マーサー」、
作曲は「ヘンリー・マンシーニ」です。
さて、「ムーン・リバー」ですが、原題は「Moon River」と大文字で書かれているので固有名詞ですよね。
ということは、実在する河ということになるのですが、調べてみると、
作詞者のマーサーの実家の裏を流れている河、「バック・リバー」が、「ムーン・リバー」と呼ばれているそうです。
きっと古里の情景を思い出しながら作詞したのでしょう。
「ムーン・リバー」って、月の河だから(天の川)じゃないかと思っていたのですけど、違いましたね。
ムーン・リバー
1マイルを越える広さの 大きな河
いつの日か わたしは その河を 渡ってみせる
あなたは わたしに 夢を 見させてくれる
そして 時には 傷つけたりもする
でも 行き先が 何処であろうと
わたしは あなたに ついて行きたい
ふたりは 旅をする 流れ者
世界は 知りたいことで 溢れてる
ふたりは 同じ虹の果てで
夢が叶うのを 待っている
忘れられない わたしのともだち
ムーン・リバー
・・・ あなた と わたし
日本語の解釈は、あの「蒼い影」と同じで、とても難しいですね。
「マイ・ハックルベリー・フレンド」って、直訳すると(私の苔桃の実の友達)??・・・これ何?
トム・ソーヤの親友のハックルベリー・フィンのこと?・・・これも違うようです。
マーサーが作詞している時に、幼い頃、森で木の実を摘んで遊んだことを思い出した時に浮かんだ言葉のひとつだった。・・・というのが正解のようです。
「レインボウズ・エンド」って、(虹の果て)でいいのかなあ?
虹の下には宝物があるといいますから、(夢)とか(楽園)を指すのでしょうかねえ。
つまり、「幼い頃に抱いた希望を捨てないで、世の中を渡り歩いて、最後には幸せを掴むんだ」ということなのでしょうか。
さて、映画「ティファニーで朝食を」は、1958年、米国の作家トルーマン・カポーティが書きました。
村上春樹さんが翻訳をされています。
そもそも「ムーン・リバー」は、アンディ・ウイリアムスの歌で大ヒットしました。
ちなみに、宝飾ブランドのティファニーは、この映画で世界的に有名になりました。(余談ですが)
つづく