「ブレッド」というグループは知らなくても、「イフ」という曲は知っているという人が多いかもです。
「ブレッド」は、1968年、ロサンゼルスで結成されたソフトロックのバンドです。
メンバーは、リーダーの「デビッド・ゲイツ」を中心に、「ジェイムス・グリフィン」、「ロブ・ロイヤー」の3人です。
彼らは、結成前は、作詞作曲やアレンジをしたり、スタジオ・ミュージシャンとして活動をしていました。
彼ら3人は、ドラムス以外は何でも出来るマルチ・ミュージシャンでした。
1969年、デビュー・アルバム「ブレッド」を発表しますが、セールスは芳しいものではありませんでした。
1970年、新しくドラマーに「マイク・ボッツ」を加え、セカンド・アルバム「オン・ザ・ウォーターズ」をリリースします。
この中に収録されていたデビッド・ゲイツの作品、「二人の架け橋」が、全米ヒットチャートの第1位に輝き、一躍世界中で注目されました。
1971年、サード・アルバム「Manna」をリリース、ゲイツの作品、「If(イフ)」が、チャート第4位を記録する大ヒットとなりました。
イントロのギター・シンセサイザーのボヨヨ~ンという音、ゲイツの透き通るようなボーカルの美しいこの曲は、「ブレッド」の最もポピュラーなナンバーとして有名です。
「イフ」は、フランク・シナトラやオリビア・ニュートンジョン等数多くのミュージシャンがカバーしています。
日本では、森山良子さん、原田知世さん等がカバーをしています。
カルピスのコマーシャル・ソングとしても知られていますね。
方向性の相違から、「ロブ・ロイヤー」が脱退しますが、その後任に、キーボード&ベース・プレイヤー、「ラリー・ネクテル」を迎え、1972年にフォース・アルバム「Baby I'm-A Want You」をリリースしました。
収録曲の、「愛の別れ道」、「涙の想い出」がトップ5に入るヒットとなり、アルバムもビルボード第3位の大ヒットとなって、その年のグラミー賞にもノミネーされました。
この年、日本では、ファースト・アルバム「ブレッド」からシングルカットされた曲、「灰色の朝」が何故か大ヒットしました。
同年、5作目となるアルバム「ギター・マン」をリリースしますが、翌年のライヴの中で「解散」を宣言、メンバーはソロ活動へと散っていきました。
1976年になって唐突に再結成、アルバム「Lost Without Your Love」をリリース、ビルボード第26位まで上昇しましたが、ツアー後に再度解散しています。
2006年、「ブレッド」は、ボーカル・グループとしての名誉の殿堂入りを果たしました。
「ブレッド」のヒット曲は、そのほとんどが「デビッド・ゲイツ」の作品です。
彼のメロディ・メーカーとしての抜きん出た才能の素晴らしさを実感させられます。
仕事で疲れた時、落ち込んだ時、「ブレッド」の曲を聴くと、心が癒されますよね。
ちなみに、途中加入の「ラリー・ネクテル」は、「明日に架ける橋」(サイモン&ガーファンクル)の曲の中で、ピアノを弾いていますよ。
「ジェイムス・グリフィン」と「マイク・ボッツ」は、2005年、癌のために他界しているようです。
つづく




