抗炎症作用 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

【今回の内容、2017年8月7日に書いた「炎症を考える」の記事も参考にして下さい】

 

発熱や痛みに対して比較的安易に用いるボルタレンやロキソニンには解熱作用、鎮痛作用の他に抗炎症作用があります。この抗炎症作用が思わぬ副作用をもたらし酷い場合には死の転帰をとる場合もあるのです。炎症という生体の防御反応を人為的に抑えるゆえの結果と言えるのかもしれません。

 

職場の50代男性が新型コロナ重症化し入院された事を先月はじめに書きました。その方は頭痛持ちで鎮痛剤が手放せませんでした。私はこれが重症化の原因だと感じているのです。ご本人も処方した医師(内科、眼科)も、鎮痛剤で新型コロナウイルス感染が重症化する事など予想もされなかったでしょう。

 

インフルエンザ脳症の件で一時期、抗炎症作用のある解熱剤問題が取り上げられた事もありました。ある種の抗菌剤と併用すると重大な副作用があるともされています。(絶対的禁忌ではないので、処方しても問題ないと専門家の回答を得ましたが、私は以前から歯科診療においてニューキノロン系抗菌剤と抗炎症作用がある鎮痛剤の併用を避けています)

 

今回の職場男性も慢性頭痛に抗炎症作用がないアセトアミノフェン(商品名カロナール)を用いていれば重症化しなかったと考えます。もっとも20代頃に頭痛持ちであった私の感覚では、カロナールでは頑固な頭痛など治まりません・・・。即効性が必要な時にはロキソニンを選択していまいます。しかし命には代えられません。(私であれば)新型コロナ感染の疑いがある場合、痛みに耐える事を選択するでしょう。