歯科医師国家試験予備校講師 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

として非常勤時代から20年近くの勤務です。通り過ぎていく学生さん(ときに父兄)がほとんどなのですが、何人か、いや十数人くらい印象に残る方がいらっしゃいます。良い意味でも悪い意味でも。普通の学校ではなく。「全か無かの法則」がすべて。即ち合格が必要で不合格ならどれだけ努力しても意味が無いのです。

 

昨日10年くらい前の滋賀県出身の学生のお父様から電話がありました。歯学部6年生の時に卒業対策に基礎系を中心に個別講義を行った学生さんです。個別講義の学生さんにあっては皆印象に残ります。編入で阪大歯学部に合格した、2年次から講義についていけなくては困るので解剖学と生理学を予習させて欲しい、という特殊な例を除きすべては歯科医師国家試験に向けての学生。

 

お父様のお話しでは卒業後、国家試験に落ち続け7年目。しかし色々な(大阪で)予備校に通い昨年は模擬試験でなんと10番になったとのこと。私は心の中で予備校講師にキーパーソンとなる人物がいらしたはず、と思ったのです。がしかし悠長な事などいっておられません。何故成績が伸びたのに国試に合格出来ないのか・・・。わたしには推察できます。電話では話の内容に限界があります。ご本人に会わないと話にくいです。

 

それでもお父様の熱意と悲壮感に共感し電話で電源が無くなるまで話を続けたのです。年に数百万使いご子息を国家試験予備校に通わす。個別指導や謝礼(私は頑なにいただかない)を含めると数百万で済まない方もいらっしゃいます。それでも歯科医師免許が取れれば良いのでしょうが悲しい転帰をとる場合、喪失感が激しい。生きていけないくらい辛い、という不合格者の声も聞きます。

 

まだ6月、来年の2月に向けての学習方針をお父様にお話しさせていただき、予備校が変わっても、いや変わったからこそいつでも私の携帯電話に何かあれば知らせて欲しいとご本人にお伝え下さいと言いました。私は来春、何としてでも昔の私の学生さんを合格させたい・・・何だか私が熱くなったのです。