Ameloblastomaと国試 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

きわめて稀な顎骨腫瘍の1つとしてAmeloblastoma(エナメル上皮腫=通称アメロ)があります。開業歯科医で生涯1度も診た事が無い方も多いでしょう。例えば歯学部付属病院の病理部で舌癌は平均1日1~2人くらいあるのに対して、アメロは月に1人もありません。しかし名前を知らない歯科医は皆無でしょう。理由は歯科医師国家試験に頻出されるからです。アメロを甘く見ると国試に落ちます

 

25年前では病理組織を見てアメロか否かが解れば回答できました。ところが近年著しい国家試験の難化に伴い、アメロの組織のタイプが診断できないと点数にならないのです。こんなのは病理に進んでから勉強すればよいのであって、受験生の回答さすのは酷。しかし国家試験にでる故避けられません。私は何とか分かりやすく講義しているつもりです。

 

このアメロ、顎骨に腫瘍ができるので顔面が変形してきます。それも腫瘍ですからどんどん大きくなるのです。良性ですが、腫瘍というのは自律性にとどまる事なく成長してしまうわけなのです。この手術方法まで国家試験では回答させます。何度も再発を繰り返すうちに悪性化する場合があります。そして若年者でも見られます。

 

痛みがない場合も多く、初期では自覚症状なく歯科医院で偶然発見される場合もあります。特徴的な所見であるため、画像診断が苦手な歯科医(私)でも容易にわかります。これも国試に出てくるわけなのです。歯科医師国家試験まで2か月を切りました。この時期に勉強した事はすごく合格につながります。受験生にクリスマスもお正月もありません。