前回このテーマで記事を書いた時、歯科医療そのものを否定する内容になりました。そして、その内容自体は重要であり決して間違っていないと考えています。
しかし週1回、精神老人病院で歯科診療をする私にとって「全面否定」が出来ない場合もあると感じています。もっとも、これは特殊な例であり通常は歯科には近づかないという感覚が大切。(すべてとは言いませんが悪徳歯科医院が多すぎるのです)
認知症や精神疾患がある方にあっては口腔ケアを自身で行う事が困難です。ゆえに口腔内が不潔になり感染症の温床となる場合が多々あります。健常者では問題ないような状況でも、セルフケア困難かつ唾液の分泌量が極端に低下している方では口腔疾患(歯性感染症)が原因で発熱や顔面腫脹の症状が出現してしまうのです
歯肉が腫脹し発熱が見られるような場合、抗菌剤を持続的に投与する必要があります。同時に患部を外科的に処置し膿瘍(のうよう=腫れて膿を持った部分)を切開排膿する事にもなります。このような場合、「歯科医療不要」などと叫ぶ事などできません。一刻を争う事はないのですが、患者さんの苦痛軽減のためにも外科的処置が急がれます。
中には顔面腫脹が酷く、お顔の形が変わっている時もあるのです。1本の銀歯を被せた事が原因で(そこから感染し)顔面全体に炎症が波及。ですから安易な銀歯装着が怖いと考えます。(実は昨日、そのような症例に遭遇しました。外科的処置が苦手な私は対応に苦慮したのです)
このように歯性感染症にあっては、やはり緊急で歯科受診が必要です。がしかし、歯性感染症の原因を作っているのは過去の歯科受診である場合も少なくありません。この事実、どのように解釈するのでしょうか・・・。私は患者として歯科医を受診する事を極力避けたいです。これが本音です。