両者に直接的な関連はありません。運動不足になると歯周病が悪化するというデータは現在ないのです。ところが共通点として、歯周病でも運動不足でも糖尿病は悪化します。どちらもインスリンが効きにくくなるからです。インスリンというホルモンは唯一血糖値を低下さす作用があります。これが効きにくいわけですから常に血糖値が高い状態となるのです。
歯周病とは歯周組織の感染症。歯周病菌が出す毒素が血管内に侵入するとマクロファージ(白血球の一種)が異物(病原微生物等)を処理しようとします。このときマクロファージから、ある種のタンパクの産生が進みます。このタンパクがインスリンの効き目を弱めてしまうのです。(糖尿病が悪化する)(#)
このタンパクは内臓脂肪からも分泌されます。運動不足であると内臓脂肪を減らす事ができません。どんどん蓄積されるのです。すると、この問題のタンパクがどんどん(内臓脂肪から)分泌されインスリンの効き目を弱めてしまうわけです。ですから糖尿病では運動して内臓脂肪を減らす事が大切と言われています。決して皮下脂肪を減らす目的で運動するのではないわけなのです。糖尿病のヒトにあっては糖質制限+運動が必要となるのです。
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(糖尿病が悪化すると)高血糖状態になると歯肉の血流が悪くなります。歯肉の血管壁が弱くなり、出血しやすくなります。又唾液の分泌量も低下します。白血球の機能も低下してしまいます。だから歯周病が進行してしまうのです。
歯周病が進行すると、上記に書いたように歯周病菌が出す毒素が血管内に侵入し、マクロファージからある種のタンパクの産生が亢進します。そしてインスリンの効き目が悪くなる・・・という悪循環が見られるわけです。ですから糖尿病のヒトには運動も歯周病の改善も共に必要だと言えます