1月23日に書いた記事の続きです。高齢の歯科患者を診る時、しっかりされている方ならば歯牙を意識されます。残存歯です。歯が残っていると健康寿命が延びる、認知症になりにくい、と。
確かにそのような論文は巷にあふれています。歯科の世界では絶好の学位論文のテーマにもなるわけです。マスコミも高齢者の残存歯を取り上げる故、自身の健康に関心ある高齢患者も残存歯数を意識するのかな。
入れ歯では美味しく食べられない・・という理由でインプラントの関心を持つヒトも多いです。もっとも高齢者や精神疾患を扱う病棟で患者さんからインプラントについての質問される事など皆無。インプラントに関心を持つのは、スタッフや付き添いの家族さんです。
インプラントの場合、入れ歯より完成度が高く、食の質も向上する事は確かです。しっかり噛めますから脳への血流が良くなります。これは認知症の予防や改善に繋がるかもしれません。その意味ではインプラントも評価されるべきなのかな。咀嚼することで唾液の分泌もよくなります。唾液中の免疫物質のお陰で感染症の予防にもなるのかな?
噛めなくてもよい、噛めなくても健康。このような意識を持ち続ける事も大切だと考えます。決して精神論でありません。ヒトはマイナス(歯牙の喪失により噛めない)を意識すると負の方向に向かうものです。ですから、歯牙が無い事に異常なほど恐怖を持つヒトも出てくるわけなのです
歯が無いからカタイ肉をやめてハンバーグに・・という柔軟な意識が持てればインプラントなんて必要ないのです。歯科領域の事象にかかわらず、ヒトの健康(あるいは広義の幸せ)に意識の持ち方が存分に関与していると感じています。負へのこだわりは損・・。