続・慢性炎症を考える | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

私自身の症例ではないのですが、昨日の続きとして口腔内の持続性(炎症)刺激についても触れてみます。私自身、週1で患者さんを診て気になる部分も含めて。

 

 

合わない入れ歯、詰め物、放置した虫歯は舌や頬粘膜に対して「持続する刺激」、つまり口腔癌を誘発する因子になるわけです。(昨日の私の話同様)。特に入れ歯を入れるのが高齢者に特異な故、合わない入れ歯の慢性機械的刺激から口腔癌を引き起こした症例をいくつか診ています。

 

合わない入れ歯による機械的刺激にあって、義歯性口内炎で口腔癌を誘発した症例にあった事はありません。入れ歯や詰め物、そして虫歯による刺激で口腔癌を誘発するのは褥瘡性潰瘍(じょくそうせいかいよう)という病変が生じた場合なのです。

 

この場合、肉眼的にも舌や頬粘膜の色調が変化します。繰り返し粘膜が刺激されるわけですから。このような機械的刺激が慢性炎症による刺激と同様に危険なわけなのです。私が褥瘡性潰瘍を見つけた場合、粘膜の硬結(こうけつ=しこり)を確認にします。(この触診が早期に口腔癌を発見するために大切だと考えています)

 

口腔癌予防のために虫歯治療を急ぐ必要なんてありません。同様に詰め物や入れ歯もしかり。しかし慢性機械的刺激があっても口腔粘膜を癌化させてはいけないわけです。やはり、ここでも糖質制限が予防になると考えています。

 

もし口腔癌疑いで粘膜病変があっても、その時点で糖質制限を開始しても決して遅くはありません。しかし対応には糖質制限に理解ある医療機関の協力が必要だと考えます