口腔ケアの底力 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

歯周疾患が改善すると血糖値も安定し、逆に血糖コントロールが良好な場合、歯周疾患も改善するというのは世間でも広まりつつあります。この事については当ブロ愚でも何度か話題にしています。実際に糖尿病の患者さんを歯科で診る場合、特有の臭いがある場合が多いのです。アセトン臭(リンゴの腐った臭い)がある場合、間違いなく歯周疾患が酷い。


長年の習慣から糖尿人が糖質制限出来ない(糖質依存症が激しい)場合、せめて口腔ケアを熱心に行って、歯周組織の状態を改善することが肝要だと考えます。それが血糖コントロールにつながるからです。


歯周病の原因菌が出す毒素(原因菌は酸素が無い場所でしか生息できない特異的な細菌)が歯周組織から血管内に入ると、マクロファージからある種のタンパク産生が亢進。そのタンパクがインスリンの効きを悪くするのです。そしてインスリンが上手く機能しない故に高血糖の状態が持続してしまうわけです。

逆も真なり。口腔ケアをして歯周病原因菌を減らすと毒素も少なくなります。すると一連の流れを阻止しインスリンの働きを阻害するような事態もおこりにくくなります。

糖尿病のヒトで糖質制限ができるヒトはもちろん、出来ないヒトにあっても口腔ケアで歯周疾患をコントロールすべきだと考えます。それで糖尿病が大きく改善する事なくても(糖質制限をする事で大きく改善)、しないよりも絶対に良いはずです。

歯周疾患の進行度と糖尿病の重症度には相関関係があるのですから。歯周疾患の進行度は歯周精密検査で歯周ポケットの深さでわかります。