腫瘍=癌ではない | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

という事実を勘違いされているヒトが時々います。別に普通は恥ずかしい事でもなんでもありませんが、歯学部4年生がこんな頓珍漢な事を言っていると「どうして進級してきたのか」と思わず言いそうになります。それほど最近の私立歯学部学生の一部に不勉強主義者が居るのです


学部学生さんの進級対策に個別指導をしていると信じられないようなレベルのヒトがいます。私は決して責めたり馬鹿にしたりしません。私も学生時代、成績が悪くギリギリで進級卒業したタイプですから。ヒトがヒトを批判なんて馬鹿げていると考えています


腫瘍には良性と悪性があり、後者を俗に「ガン」と言います。厳密には後者にあって腫瘍実質が上皮性か否かで「癌腫」と「肉腫」に分類されます。(口腔癌、肺癌、胃癌・・・骨肉腫、脂肪肉腫、平滑筋肉腫・・というように)ですから悪性腫瘍≒ガンと一般的に考えてもよいのです(歯科医師国家試験受験生では駄目)

腫瘍とは細胞が自律性にとどまるところなく増殖する新生物です。そして悪性とはそれが遠隔臓器に転移し最終的に死の転帰をとるおそれがある腫瘍の事です。組織型も非常に特徴的です


しかし悪性腫瘍の定義=転移~死というのは歯科口腔外科領域の腫瘍では正しくありません。良性腫瘍でも死の転帰をとるものがあり、学術集会でも色々と報告があります。それは顎骨(特に上顎骨)にできる良性腫瘍の場合、とどまるところなく発育する良性腫瘍では脳にまで影響します。それでも腫瘍は発育を続けるのです


しかしこのような事、学生さんに講義しないで黙っている場合も多いです。混乱の原因になり、教科書の知識を勘違いして理解されても困りますから。