少し前の話です。刺身だけを食べに行く(もちろんビールは呑む)鮨屋の女将に、いつものようにビールを勧めると「ガンマの値が1200を超えてビールは控えてますねん」と言われました。
普通、3桁を超えるとギョッとします。数値4桁超えのヒトは珍しいのかもしれません。(失礼ですから、驚いた顔をしませんでしたが)数値が高いのでエコー検査と肝癌を示すマーカー(血液で)を調べられたようです。
いずれも異常が無く、他の肝機能を示す数値にも異常な所見が無いため、主治医は「アルコール性脂肪肝」と診断されたようでした。職業柄毎日アルコールを召し上がり、店が終わってからも楽しまれると聞いていましたから驚くような数値となったのでしょうか。
かかりつけ医はあまり禁酒や節酒について言われないそうです。そこで、ご自身を律するために「アルコール摂取制限に厳しい」別医院に自主的に変わったとおっしゃっていました。
大好きなビールを控えられ、自身で深刻に受け止められ改善さそうという姿勢はご立派です。
これが男性ならば「病気自慢」しながら呑むヒトも多いのではないでしょうか。血液検査の異常値自慢しあいながら、「自分の方が酷い。しかし呑んでいる」と言っている場面をしばしば見ます。
女将の真剣かつ深刻な雰囲気に私は言いました。「アルコールはともかく、糖質制限をされてはいかが」と。糖質制限で脂肪肝が改善されるのは真理です。禁酒と同時に糖質制限すると面白いほどγーGTPの値が下がるように思いました。早く安心して呑むためにも、女将の場合糖質制限が必要だと思ったのです。(私なら、即取り入れます)
女性には糖質制限の敷居が高い、という話をよく聞きます。これは一般的に女性はアルコールよりも甘い物が好きだから?だとすれば女将の場合、極少量の蒸留酒を(調味料代わりに)手に糖質制限食を摂ればよいのでは、と思いました。
男性同様、甘い物よりアルコール派のヒトですから。色々思いましたが、糖質制限を最後まで伝える事は難しかったです。食べてはいけない物を挙げると顔がどんどん曇っていきましたから。
最初は少しだけ控えても効果ある、と申し上げても「受け入れられない、受け入れたくない」という表情をされました。この状態で糖質制限をしても無用なストレスを溜めるだけのように思いました。やはり糖質制限は万人受けしないのかもしれません