ネット記事に「うまい歯科医院の見分け方」というのがありました。読まれた方もいることでしょう。いくつかの項目が挙げられてました。歯科医師が書いたものではありません。
「うまい歯科医院」という言葉自体に相当無理があります。歯科医師や医師、あるいは自然科学者なら、そのような言葉は使わないはずです。なぜなら「口がうまい歯科医院」「金儲けがうまい歯科医院」という言い方もできるわけですから。不自然です。
治療が「うまい」歯科医院、という事を言いたいのでしょうが、そんな事を考えて歯科医院を選ぶのは見当違いです。選択するときの優先順位が違うからです。重要な点を見落としています。
#1),安心安全な診療をする歯科医院を見つける事が第一です。歯科治療を受けるのはモノでなくヒトです。ですから滅菌消毒を正しくおこなった器具を用いて診療するのは絶対条件です。怠ると感染の危険がでてきます。しかし意外に不十分な歯科医院も多いわけです。
#2)治療が「うまい歯科医院」でもしっかり診察して正しい診断を行ってから適切な診療をしなければ患者は不幸です。症状が取れなかったり、診療が長引いたりするわけです。お金もかかります。
#3)又知識が不十分(勉強不足)な歯科医師にかかると思わぬトラブルで苦しむ事もあります。歯科であっても口腔内にしか効かない薬などはありません。痛み止めひとつでも全身に重篤な副作用が出る可能性があります。ですから患者の体質や基礎疾患を考慮して慎重に投薬すべきなのです。
.歯科医療中の事故で訴訟問題に発展した歯科医行為の中で「投薬」というのは上位にあります。特に医師に処方されている薬剤を考慮して歯科で投薬しないとトラブルのもとです。薬の知識は重要です。
「うまい」歯科医ほど#1~#3を怠るヒトが多いように感じます。手技にばかりこだわり器用に治療する事ばかりに神経がいくのです。自分の「うまい」手技に酔うような歯科医は口もうまいヒトが多いです。患者としては誤魔化されないように気をつけたいものです。
2月28日に【歯科の話・歯科医院の選び方①】に私が考えている歯科医院の選択方法を列挙しました。参考にしていただければ幸いです