前回からの続きです。
4年生になると、矯正歯科学、口腔外科学、小児歯科学の講義と実習です。
矯正歯科学では難解で範囲の広い講義を受けます。基礎医学とも前年の保存学、補綴学との関連も少なく意味がわかりません。試験前の得意の丸暗記で乗り切るしかありませんでした。私の場合、暗記というと教科書のページ数まで覚える勢いでひたすら詰め込みます
ですから試験が終わると綺麗の忘れるのです。矯正実習はもっと悲惨でした。雰囲気は和やかなのですが、高度な図工の時間という感じです。器具で矯正装置を作製します。入れ歯を作るのと同じくらい苦手でした。しかもこちらは入れ歯作製と違い歯科医の仕事です。
口腔外科学は第一講座と第二講座に分かれていました。講義は解剖学、生理学、病理学、薬理学、微生物学との関連もあり、具体的な疾患の診断と治療を学びます。先に習った放射線治療学や歯科麻酔学の内容も含まれていて面白く学べました。しかし実習では苦労します。
滅菌消毒の概念を叩きこまれることから始まり、具体的な診察方法を知ります。又模型を用いた手法を体験するのですが、とても厳しかったです。補綴等の理不尽な教員も居ません。アカデミックな雰囲気でした。毎日レポートの山だった事が記憶に残っています。
小児歯科学講義、実習はあまり記憶に残っていません。成長発育の考え方の基礎はこの講義で身につきました。小児特有の歯科感染症等が小児歯科特異だったのですが、印象の薄い講座です。実習もしかりです。
これらの他に、隣接医学、法医学、の講義もあります。隣接医学では内科学、外科学、耳鼻咽喉科学、眼科学、産婦人科学、皮膚科学といった講義です。どれも有病者の歯科診療する上での必要な知識ということですが、内科学だけは歯科麻酔学、口腔外科学との関連があり非常に細かい部分までの講義を受けます。法医学の講義は独特でした。目を覆いたくなるようなスライドと写真集を用いての講義です。又歯牙から身元判別できる、という内容が出てきました。現在法医学の歯科版としてある法歯学は日本で3校しかありません。ですから大半の歯学部では非常勤講師で法医学の講義が行われています。
次回はポリクリ(臨床実習)の話題です