十四話 薬 | 怖い話、大好きブログ。

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過去に投稿した怪談、怖い話などを補完

宿泊先で体験したという、よくある定番のベタな話しだけど……。
 出張で手配して貰った宿泊施設が格安の古い民宿で、そこに泊まることになった。
 チェックインを済ませたら、やることがなくて缶ビールを飲んでテレビをみていると


 「パラ……パラパラ……。」


 音がどこからか聞こえてくることがあった。
 その時は余り気にしないで電気を消し布団に入り眠りについたのだが夜中に目が覚めると金縛りになっていた。
 すると部屋の隅の暗闇から何かの薬の錠剤のビンが見えて、それがパラパラパラ……と自分の枕元まで錠剤を、ぶちまけながらビンが転がってきた。
 最初は何がなんだかわからなかったが、床に散らばった錠剤を一錠ずつ拾い飲み込んでいる女の姿が暗闇から現れた。
 畳の床に落ちた錠剤を這いつくばって拾い飲みながら自分の寝ている所に少しずつ近づいて来るのがわかった。
 もうそこで恐怖の絶頂になっていたが、目を閉じれずに魅入られたかのように女を凝視していた。
 とうとう枕元の最後の一錠を飲み終えると、女の顔が突然ガクンッと目の前に近づいてきて

 「シ……ネ……ナイィィヨォォォォ……。」

 そこでとび起きると朝になっていた。
 なんだ夢だったのかと思い、ほっとしたら口の中に異物があるような違和感があった。
 吐き出してみると口から薬の錠剤が一錠出てきた。