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名前はまだない

病気のこととか

検査を受けて数日、なんにも気にせずに過ごしていた。
体調も問題ない。
食欲も旺盛。
気にする要素なんて一つもなかった。

検査結果を聞きに行く事になっていた日の2日前、普通に仕事していたら携帯に見慣れない不在着信が。
番号を検索してみたら、検査を受けたクリニックだった。
週末には結果聞きに行く予定なのに、電話してくるって・・・。

嫌な予感が走り抜ける。

血の気が引いていくのが分かった。

恐る恐るかけなおしてみると、検査結果が出たとの事だった。


受付「本日夕方でもいいので来れますか?」
自分「予約は今週の土曜日なんですけど」
受付「はい、でも検査結果が出ましたので」
自分「・・・早い方がいいって事ですか?」
受付「詳しくは来院時に先生がお話しされます」

嫌な予感しかしない。

 

仕方ないので、夕方に行く事とした。
電話を切った後、いろいろ考えた。
わざわざ電話してくるって、相当なことなんだろうか。。。


思うんだけど、もうちょっと心の配慮してくれてもいいんじゃないかなぁ。

あからさまに、ヤバいって空気伝わる言い方もどうなのかなと。
まあ、結果は変わらないのだけどね。

 

そして夕方、クリニックへ。

医者「えーとですね、ちょっと良くない結果が出てしまいまして・・・。まあ、、、がんの反応が出たんですね」
自分「えっ!?」




電話かかって来た時点で、もしかしたらそうなのかなって少し思ったけど、実際医者の口から聞くと破壊力が凄まじかった。




医者「この部分ですね」


と言って、先日撮った写真を見せられた。

何かよくわからん。。。


自分「あの・・・かなり悪いのですか?」

医者「まあ、手術することになるかと思います。紹介状書きますので、ご希望の病院はありますか?」
自分「あ、はぁ・・・。じゃあ、○○病院でお願いします」

うちによく来てる郵便局の人が熱く語っていた病院を指名する。
何でもその人、ある病院に入院していたのだが、治療方針に不信感を抱いてしまったらしい。
そこで、○○病院に転院しようとしたのだが、その事で入院中の病院と揉めてしまい、その間に病状が悪化。命の危機だったらしい。
その人が無事回復して「親父さんに何かあったら、あの病院はやめたほうがいい。○○病院にした方がいい。」と悔しそうに語っていた。


まあ、親父に何かあった訳じゃなく、俺だったけどね。


家に帰る途中、ショックながらも「大丈夫!まだ確定した訳じゃない」と言い聞かせてる自分がいた。

自覚症状とかも何もなかったので、リアリティもなかったし。


それよりも、親になんて言おうか・・・と言う思いの方が強かった。