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名前はまだない

病気のこととか

会社にも報告しなければならなくなった。

あんまり大袈裟にしたくなかったので、ごく一部の必要最小限のみ。
幸い今は出向しているため、大多数の会社の人間にはバレにくい。
紹介先の病院の初受診日も早々に決まり、慌ただしくなっていった。


初診日、家の人と一緒に来てほしいとの事で、父親と向かう。
道中の車内、空気が重くならないようにしていたら逆にぎこちなくなってしまった。


病院に着き、診察室から呼ばれて中に入ると、紹介元からの写真データを見ている医師がいた。
「一応この病院でもすべて把握しておきたいので、検査で全部調べましょう」とのこと。
胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査、CT等全部見てもらう事に。

二日後、胃内視鏡検査を受けるも、相変わらずオエオエ。
だけどいつもの感じで難なく終了。
ただ、今までで一番検査時間が長かった。


その二週間後は大腸内視鏡検査。

これがものすごく痛かった。。。
何だろ、カメラ先端が腸内を移動しているのが分かる違和感と、先端が腸内壁を押しているという痛みというか・・・思わず仰け反る痛さだった。


そして初めてのCT検査。

何でも造影剤とかいう薬剤を体内に注入して検査するという。

字で何となくどのようなものかわかる。

検査を受ける時に、同意書が必要との事で目を通していると・・・し、死亡!?

かなり低い確率だが報告例があるとのこと。

・・・怖すぎる。

自分の置かれている立場が、リアルに感じてきた。

でも、こんなところで止まっているわけにもいかず、同意書にサイン。

注入して暫くすると・・・あ、熱い!

体験した事ない感覚で怖かった。



検査の結果は二週間後。
二週間か、長いな。この間も病状は進行するのかな・・・と考えたら、不安で仕方なかった。

その一方で、再検査の結果何でもないかも知れないと、この状況を認めたくない自分もいた。
いや、実感がないというのが本当のところかな。
体調も好調だし、食欲もある。痛いところも全然ない。
こんな感じだったからね。

そんな不安定な状態で一週間が過ぎようとした頃、また見慣れない着信が。


・・・いや、見たことある!
病院からだ!!

悪夢再び・・・。



結果出るまであと一週間あるはず。
なんで今?またかよ・・・。

看「検査の結果が出ました。水曜日に来れますか?」
自「あ、でも結果聞きに行くのはあと一週間後なんですけど。」
看「先生が早い方がいいと言っていますので。」


こ、怖すぎ!

耐えられない!

逃げ出したい!


と、思いながらもそんな素振りを見せず(電話だし見えないけど)
「分かりました。伺います。」なんて言ってみたり。



電話を切って、何とも言えない透明な大きな壁が目の前にあるんだなって思った。