おはようございます。
『プログレス学習教室』の坂田です。
中間テストが終わると、学校の数学はいよいよ本格的な後半戦に入ります。
教科書のページを少し先までめくってみると、座標やグラフが並ぶ「関数」や、合同の証明が続く「図形」など、一気に手強そうな単元が姿を現します。
「図形や関数って、昔からちょっと苦手なんだよな」
新しい単元を前に、身構えてしまう生徒も少なくありません。
ですが、必要以上に怖がることはまったくありません。
実は、後半の単元で点数が伸び悩む原因の多くは、「図形や関数の考え方が分からないから」ではないからです。
点数を落とす本当の原因は「最後の最後」にある
テスト返却のとき、生徒たちの答案用紙を見ていて一番もったいないと感じる瞬間があります。
グラフの特徴を一生懸命読み取り、図形の性質を思い出して、
「よし、この式を立てれば解けるぞ!」
と正解への道筋を自力で見つけた。
それなのに、最後の最後でプラスとマイナスの符号を間違えたり、分数の処理をミスしたりしてバツになっているケースです。
どれほど難しそうに見える応用問題でも、解き方の道筋さえ決まれば、最後に答えを出す作業はこれまで習ってきた「文字式」や「方程式」の計算にすぎません。
せっかく高い壁を登り切ったのに、最後の平らな道でつまずいてしまっている人が本当に多いのです。
計算に「頭のメモリ」を使っていませんか?
人間が一度に集中して使える頭のエネルギーには限りがあります。
計算の途中で「あれ、この移項はどうやるんだっけ」「符号はどっちだったかな」といちいち立ち止まって頭のメモリを消費してしまうと、本当に集中すべき「図形をじっくり観察すること」や「グラフの変化を読み解くこと」にエネルギーが残りません。
自転車に乗るとき、ペダルの漕ぎ方をいちいち頭で考えないのと同じです。
計算は、頭であれこれ迷わなくても、ペンを持つ手がすらすらと自然に正解を書き切れる状態にしておく必要があります。
ここが無意識にできるようになって初めて、難しい問題の「考え方」に100%の頭を使えるようになります。
机に向かったら、まず基本計算を3問だけ解く
周りのみんなが「関数が難しい」「証明が全然分からない」と新しい分野の難しさに気を取られている今の時期こそ、あえてこれまでに習った計算問題を毎日少しずつ解き直してみてください。
これが、数学で一歩抜け出す一番確実な方法です。
【今日からできるウォーミングアップ法】
- 大がかりな準備はいりません
- 教科書やワークから基本的な計算問題を3問〜5問選ぶ
- 時間はほんの5分〜10分程度
- 途中式を省略せず丁寧に書き並べ、自力で答えを出し切る
計算に対する迷いが消えてくると、関数や図形の問題を前にしたときの心の持ちようがガラリと変わります。
「計算なら絶対に間違えない」という確固たる土台があるからこそ、少し入り組んだ応用問題に出会っても、焦らず腰を据えて考え抜くことができるようになります。
今日解くわずか3問の計算が、これからの手強い問題をすっきりと解きほぐすための、一番頼もしい武器になってくれますよ。
