おはようございます。『プログレス学習教室』の坂田です。
「ワークの太字を赤シートで隠して何回も覚えたのに、テスト本番でど忘れしてしまった」
「問題を見たら『知ってる言葉なのに出てこない!』と悔しい思いをした」
定期テスト前になると、生徒たちから本当によく聞く悩みです。
一生懸命に机に向かった分だけ、答案用紙を前にペンがピタッと止まってしまう瞬間は、なんとも言えずもどかしいものですよね。
ですが、安心してください。
覚えたはずの言葉がテストで書けないのは、決してあなたの記憶力や頭の良さのせいではありません。
原因はとてもシンプルで、勉強が「詰め込む作業(インプット)」だけで終わってしまっているからです。
覚えたつもりになる「赤シートの罠」
ワークの解答をじっと眺めたり、赤シートで隠して「はい、これね」と頭の中で確認したりする勉強は、机の引き出しにプリントを奥から順番にぎゅうぎゅうに詰め込んでいる状態に似ています。
きれいに並べたつもりでも、奥に押し込んだだけ。
いざ「今すぐあの紙を出して!」と言われたときに、どこにあるのか分からず慌ててしまうのと一緒です。
テストの本番で問われるのは、「どれだけ頭に詰め込んだか」ではなく、
「聞かれた瞬間に、引き出しから迷わず取り出せるか」という力。
つまり、覚える時間以上に「頭の中から力ずくで引っ張り出す時間(アウトプット)」を増やさなければ、点数には結びつきません。
今日からできる「取り出し力」の鍛え方
では、具体的にどうすればいいのか。
今日からすぐに試せる2つの方法をお伝えします。
① 裏紙にガシガシ書き殴る
ワークを解くときは、頭の中で「分かった」と済ませるのをやめてみてください。
手や紙で答えを隠したら、手元にあるチラシの裏でもノートの端でもいいので、ペンで実際に書き出してみるのです。
「分かっていたつもり」でも、いざ漢字やアルファベットで書こうとすると、うろ覚えだった部分がすぐにあぶり出されます。
手で紙に書く感覚を体に染み込ませることが、本番での確実な1点につながります。
② 一問一答を「逆」から解いてみる
問題文を読んで用語を答えるだけでなく、用語を見て「これって要するにどういうことだっけ?」と、自分の言葉で説明してみるのもおすすめです。
たとえば理科で「蒸散」という言葉を見たら、テキストを伏せて「葉の気孔から水蒸気が出ていく現象のことだな」と小さく呟いてみる。
言葉の意味を自分の頭で説明できるようになると、問題文の切り口が少し変わったり、記述問題で出題されたりしても、慌てずにサラリと対応できるようになります。
テスト直前、新しい教材はいらない
テスト前のこの時期、焦って新しい問題集や分厚い参考書を買い足す必要はまったくありません。
手元にある学校のワークを使って、答えを隠し、自力で紙に書き出し、自分の言葉で言い換えてみる。
「眺めるだけの勉強」から「自分の意志で引っ張り出す勉強」へとやり方を変えるだけで、今まであやふやだった知識は、本番で頼りになる強力な武器に変わります。
今夜机に向かったら、まずは最初の1問、手で答えを隠して裏紙に殴り書きしてみてください。
自分の頭から力づくで手繰り寄せたその1問が、テスト当日のあなたを支える本物の自信になりますよ。
