おはようございます。
プログレス学習教室の坂田です。
「解き方は完璧だったのに、符号を書き間違えてマイナス5点」
「時間はたっぷり余っていたはずなのに、見直しでミスを綺麗に素通りしてしまった」
返却された答案用紙の赤いバツを見つめながら、悔しさで唇を噛んだ経験は誰にでもあるはずです。
そして多くの人が「次は絶対に気をつける!」と心に誓います。
でも、厳しい現実をひとつお伝えしておきます。
その「次は気をつける」という反省をいくら繰り返しても、ミスは絶対に減りません。
計算ミスは、集中力や根性が足りないから起きるのではないのです。人間はミスをする生き物。
だからこそ必要なのは精神論ではなく、ミスを引っ掛けて捕まえる「仕組み」です。
目で追う見直しは、脳に「騙され」にいっているだけ
まず、テスト中にやってしまいがちな「一番意味のない見直し」をスパッとやめましょう。
自分が書いた途中式や答えを、上からジーッと目で追うことです。
人間の脳は、自分が思っている以上に都合よくできています。「自分が書いた計算なんだから合っているはず」という色眼鏡をかけて眺めると、どんなにおかしな符号のズレも、明らかな九九のミスも、脳が勝手に補正して「うん、問題なし」とスルーさせてしまうのです。
ミスを確実に狩り獲るなら、次の2つの「仕掛け」を使ってください。
仕掛け1:自分の「やらかし癖」だけを狙い撃ちする
全体をぼんやり眺めるのをやめ、チェックする獲物をあらかじめ決めておきます。
- 移項したとき、符号の変え忘れはないか?
- 負の数で掛けたり割ったりしたとき、不等号や符号は狂っていないか?
- 文字(xやy)や単位の書き落としはないか?
自分が普段から落とし穴にハマりやすいポイントを2〜3個だけ手帳や頭の中にリストアップしておき、残り5分のアラームが鳴ったら、その「罠」だけを探しにいく専用の時間にするのです。
仕掛け2:反対側から攻める「逆算」で確かめる
最初から同じルートで計算し直しても、同じ穴に落ちるだけです。確かめは必ず「逆算」で行います。
方程式の答えが出たら、元の式のxにサッと放り込んで両辺が一致するか確かめる。因数分解を解いたら、頭の中でパッと展開して元の式に戻るか確認する。
反対側から攻めるだけで、脳の思い込みの罠はあっさり外れます。
直前のワークは「全部解き直す」のを今すぐやめる
そしてもうひとつ。テスト直前になって焦り、ワークを1ページ目から律儀に解き直そうとする人がいますが、今すぐやめてください。
時間がいくらあっても足りませんし、すでに解ける問題に時間を使うのはただの安心材料集めです。
直前の周回は、「解けなかった問題だけをあぶり出して叩き潰す」のが鉄則。
解くのは、1周目で間違えてチェックを入れた問題や、たまたま当たって不安だった問題だけに絞ります。
そしてここが一番肝心なのですが、「解説を読んで分かった気になって閉じる」のは絶対にNGです。
答えを手や下敷きで完全に隠し、真っ白な計算用紙に、自分の手とペンだけで最初から最後まで解き切ってください。
途中式を省かず、誰に見せるわけでもない勢いでガシガシ紙に書き殴る。
自力で最後まで解ききれて正解したら、その問題はやっとクリアです。
もし途中で鉛筆が止まったら、解説で「考え方の筋道」だけを確認し、もう一度答えを隠して自力で解き直す。
この「隠して自力で再現する」作業を印がついた問題だけに絞って繰り返せば、短時間でもワークを2周、3周と高速で回すことができます。
泥臭く手を動かした1問だけが、本番の武器になる
ミスをなくすのも、ワークをやり切るのも、特別なセンスや才能なんてこれっぽっちも要りません。
必要なのは、人間の弱さを仕組みでカバーし、やるべき問題に狙いを定めて泥臭く手を動かすことだけです。
今夜、机に向かってワークを開いたら、印がついている計算問題を1問だけでいいので選んでみてください。
そして、答えをサッと隠して、裏紙に自分の力だけで解き直してみる。
その泥臭い1問を乗り越えた実感が、テスト本番であなたを支える揺るぎない自信になります。
