こんにちは!
奈良県橿原市、橿原神宮西口駅近くの学習塾
『プログレス学習教室』の坂田です。
小学5年生になると、学校の学習内容の難易度がグッと上がり、いわゆる「小5の壁」にぶつかるお子様が急に増えてきます。
その中でも、多くの子どもたちが最初に大苦戦するのが、算数の「小数の割り算」です。
「4年生のときは算数が得意だったのに、どうして急にできなくなったの?」と、不安に思う保護者の方も多いのではないでしょうか。
がんばりたいという前向きな気持ちがあるのに、テストで思うように実力を発揮できないと、子ども自身も自信をなくしてしまいそうになりますよね。
実は、急にミスが増えてしまうのには、お子様のやる気や能力のせいではない、明確な理由があります。
■ ミス連発の正体は、脳の中で起きている「大渋滞」
小数の割り算は、これまでの計算とは違って、単に数字を割るだけではありません。
計算が始まった途端、お子様の頭の中では次のような作業が一気に押し寄せています。
- 「小数点を右に何個動かして……」(小数点の移動)
- 「動かした後の位置をちゃんとキープして……」(位置の保持)
- 「いつも通りの整数の割り算をして……」(ひっ算の計算)
- 「最後に、答えの真上に小数点を打つ!」(商の小数点の決定)
大人にとっては「これのどこが難しいの?」と思える作業かもしれませんが、まだ慣れていない子どもたちの脳にとっては、ものすごい負担(オーバーワーク)がかかっている状態なのです。
「ええっと、小数点を動かして……あれ?計算はどこまでやったっけ?」と、脳の中で処理が大渋滞を起こしてしまうことこそが、ミス連発の本当の原因です。
■ 高い壁をスムーズに乗り越えるカギは「自転車の練習」と同じ
この高い壁をすんなり乗り越えるための秘訣は、一連の作業を「頭で考えずに、手が勝手に動くレベル」まで持っていくことです。
これは、スポーツの「素振り」や「自転車の運転」とまったく同じです。
初めて自転車の練習をしたときのことを思い出してみてください。
「ええっと、次は右足を前に出して、ハンドルをまっすぐにして……」
と頭で考えているうちは、うまくバランスが取れなくて乗れませんよね。
何度も練習して「無意識に体が動く」ようになって初めて、前を向いてスムーズに進めるようになります。
小数の割り算も、これと全く同じです。
「小数点を動かす」というプロセスを、いちいち頭で考えなくても手が勝手に動くくらい、繰り返し練習して「体」に染み込ませていくことが大切です。
そうすることで脳の負担がグッと軽くなり、余計なエネルギーを使わなくて済むようになります。
その結果、脳が本来の「割り算の計算」だけに100%集中できるようになるのです。
■ 焦らず一歩ずつ、「できた!」の笑顔を目指して
最初から転ばずに乗れるようになる自転車がないのと同じで、計算も最初は少しグラグラして、位置がズレてしまうこともあります。
それでも、毎日少しずつ「手が覚えていく感覚」を積み重ねていけば、脳の渋滞はすっきりと解消され、この「小5の壁」は必ず乗り越えられます!
