こんにちは!
『プログレス学習教室』の坂田です。
「今日から毎日1時間勉強するぞ!」
そう意気込んでカレンダーに予定を書き込んだのに、
3日目には机に座るのすら億劫になってしまった……。
そんな経験はありませんか?
「やっぱり自分は意志が弱いんだ」と落ち込んだり、
やる気が出ない自分にがっかりしたりするのは辛いですよね。
でも、まずは自分を責めるのをやめてください。
がんばろうという真っ直ぐな気持ちがあったからこそ、悔しいと感じるのです。
実は、せっかくのやる気が長続きしないのは、
あなたの根性や気合いが足りないからではありません。
人間の脳が持つ「急な変化を嫌う」という仕組みが原因なのです。
■ 脳のブレーキを外す「期間」の目安とは?
今までやっていなかったことを急にたくさん始めようとすると、
脳は「危険信号」を察知して強いブレーキをかけ、
元の慣れた状態に戻そうとします。
三日坊主は、脳が正常に働いている証拠でもあるのです。
では、脳にブレーキをかけさせず、
「勉強するのが当たり前」の領域にいくには
どれくらいの期間が必要なのでしょうか?
心理学の研究では、新しい行動が習慣として定着するまでには
平均して約2ヶ月(およそ66日)
かかると言われています。
💡 知っておきたいポイント
この「2ヶ月」はあくまで平均値です。
習慣化したい内容の難易度や、その人の性格・環境によって期間は大きく異なります。
例えば、「朝起きてコップ1杯の水を飲む」ような簡単なことなら数週間で馴染みますが、「毎日1時間の受験勉強」のようにハードルが高いものは、3ヶ月以上かかることも珍しくありません。
「そんなに長いの?」と感じたかもしれません。
でも、「人や内容によって違って当たり前だし、定着にはそれなりに時間がかかるものだ」とあらかじめ知っておくだけで、心の持ち方がガラリと変わります。
3日でやめてしまっても、
「まあ、脳がびっくりしちゃっただけだな。
数ヶ月かけてゆっくり慣らしていこう」
と気楽に構えればいいのです。
■ 最もラクな始め方:ハードルを地面に埋める
無理なくこの期間を乗り切るために、最も大切なのは
「最初のハードルを、地面につくくらい低くすること」です。
例えば、「毎日英語のワークを3ページ解く」という目標は、
部活で疲れた日や体調が優れない日には高すぎます。
脳がすぐに拒絶反応を起こしてしまうでしょう。
代わりに、絶対に失敗しようがないくらい簡単な行動から始めてみてください。
- 毎日、机の前に座ってみる
- 教科書をパラッと1ページ開くだけ
- ノートに日付とタイトルだけ書く
これなら、10秒もあれば終わりますよね。
どんなにやる気が出ない日でも、これくらいならできるはずです。
実は、人間の脳には
「やり始めると、その後も行動を続けやすくなる(作業興奮)」
という性質があります。
不思議なもので、一度教科書を開いてみると、
「せっかくだから1問だけ解いてみようかな」
と自然に手が動き出すことが多いのです。
最初の一歩を踏み出すエネルギーを最小限に抑えること。
これこそが、習慣の輪を途切れさせない最大のコツです。
■ 完璧を目指しないのが、一番の近道
たとえ途中で1日や2日、忙しくて何もできない日があったとしても、
そこで「もうダメだ」と諦める必要はまったくありません。
「2ヶ月や3ヶ月かけて作っていくんだから、こんな日もあるさ」
と割り切って、次の日にまた教科書をペラッと1回開けば合格です。
一気にたくさんの量をこなすことよりも、
「小さくても毎日その行動に触れる頻度」を重ねることで、
脳は少しずつその行動を「日常の当たり前」として受け入れていきます。
勉強を、毎回ものすごい気合を振り絞って始める「苦行」にする必要はありません。
朝起きて顔を洗ったり歯を磨いたりするように、
気がついたら自然と机に向かっていた。
そんな状態を、時間をかけて育てていきましょう。
今日から始める新しい習慣は、
「今日開く教科書のページ」を1つ決めるだけでも十分です。
数ヶ月後のあなたが、今のあなたの小さくて優しい一歩に
きっと感謝してくれるはずですよ。
