こんにちは。
『プログレス学習教室』の坂田です。
受験勉強が本格的になってくるこの時期、
「歴史」の膨大な暗記量に
圧倒されていませんか?
「何回もノートに書いて練習しているのに、
次の日にはすっかり忘れてしまう」
「年号や人物名は覚えたはずなのに、
模試の長文問題になると全然点数にならない」
教室でも、教科書を前にため息をついている
受験生を本当によく見かけます。
がんばって机に向かっているのに結果が出ないと、
焦るし、「自分には才能がないのかな」と
落ち込んでしまいますよね。
でも、安心してください。
それはあなたの記憶力が悪いわけではありません!
■ なぜ書いても忘れる?脳が情報を「ゴミ箱」に捨てる理由
一生懸命に暗記しようとしているのに定着しないとき、
勉強のやり方が少しだけ
単語を詰め込む作業になってしまっている可能性があります。
一問一答の言葉を機械的に覚えたり、
年号と出来事をただ線で結ぶような覚え方は、
脳にとっては意味のない記号の羅列を記憶するようなものです。
実は、脳には
「ただの暗記だ」と判断した情報を、すぐにゴミ箱へ仕分けしてしまう習性
があります。
入試の歴史で本当に求められるのは、
単語そのものの知識ではありません。
・「なぜ、その出来事が起きたのか」
・「それによって、世の中がどう変わったのか」
という、時間の流れと原因・結果の『つながり』です。
ここを無視してバラバラに詰め込んだ知識は、
テスト本番の緊張した状態では
うまく引き出せなくなってしまいます。
■ 間違えた問題こそ宝物!「歴史のストーリー再現ゲーム」
歴史の受験勉強を本当の実力に変えていくために、
丸付けをしたあとの時間を、
自分だけの「歴史のストーリー再現ゲーム」に変えてみませんか?
ワークや過去問を解いて丸付けをしたとき、
間違えてしまった問題や、
なんとなく勘で当たってしまった問題。
これらこそが、あなたの実力を一気に伸ばしてくれる
特別な宝物になります。
バツがついた問題の答えを、
ただ赤ペンで書き写して終わりにするのは
本当にもったいないです。
一歩踏み込んで、
教科書や解説の文章に戻ってみてください。
そして、その出来事が起きた背景をじっくり読み込みます。
「誰が、どんな目的を持ってそれを始めて、
その結果世の中がどう変わったのか」
という物語を、頭の中で
映画のワンシーンのようにイメージしてみるのです。
■ 脳をダマす!強力に記憶へ刻む「隠して思い出す」ステップ
内容を「なるほど、そういうことか」と納得できたら、
ここからが一番大切なステップです。
ワークの解説や教科書を、
手や下敷きでパッと隠してしまいます。
そして、真っ白なノートに
今頭に入れたストーリーを自分の言葉で書き出してみたり、
声に出してつぶやいたりしてみてください。
脳が最も強く記憶に刻み込まれる瞬間。
それは、一度忘れかけたことを
「ええっと、何だっけ?」と必死に頭をひねって思い出そうとした時です。
ただ文字を眺める受け身の勉強から、
背景の理由をセットにして「思い出す」という
少しの負荷を自分にかける。
これだけで、脳は「これは大切な情報だ!」と判断し、
いつでも取り出せる手前の引き出しに保管し直してくれます。
■ 歴史は暗記の苦行じゃない。昔の人のドラマを楽しもう
最初は時間がかかるように感じるかもしれません。
しかし、この「隠して思い出す」丁寧な1問の積み重ねこそが、
入試本番であなたを助ける強力な武器になります。
登場人物たちの行動の理由がカチッと繋がって、
自分の言葉で説明できるようになると、
模試で見たことがない史料や記述問題に出会ったときにも、
「あ、あの時代のあの流れのことだな」
と、自然にペンが動くようになっていきます。
歴史は単なる暗記の苦行ではなく、
昔の人が織りなしてきた、
大きくておもしろいドラマの連続です。
今夜問題集を開くときは、
ただバツを丸に変えるだけでなく、
昔の人の作戦をのぞきにいくような、
少しワクワクした気持ちでペンを握ってみてください。
自分で歴史のパズルを完成させていく楽しさを、
ぜひ味わってほしいと思います。
