こんにちは『プログレス学習教室』の坂田です。
すっかり梅雨に入り、しっとりとした雨の日が増えてきましたね。どんよりとした空模様が続くとちょっぴり気持ちまで曇ってしまいそうになりますが、この季節だからこそ、まぶしいほどに美しく輝く景色があります。
先日、少し足を延ばして、桜井市にある総本山長谷寺へ行ってきました。お目当ては、この時期だけの特別な風景である「あじさゐ廻廊」です。
本堂へと続く長い登廊を歩いているだけでも、歴史の重みと木々の青葉に心がすっと落ち着いていくのを感じます。そして、いよいよその場所に到着すると、目の前に飛び込んできたのは息をのむほど鮮やかな世界でした。
石段のステップ一つひとつに、あふれんばかりのあじさいの鉢植えが美しく並べられています。ピンク、青、紫、白と、まるで色とりどりの絨毯を広げたかのようなグラデーションが、新緑の山肌に向かってまっすぐ伸びていく様子は圧巻の一言でした。今年は一段とボリュームがあるように感じられ、一歩進むごとに違う表情を見せてくれるのが楽しくて、ついつい何度も足を止めて見入ってしまいました。
近くに寄って一輪一輪を眺めてみると、花びらの重なりや色の移り変わりの繊細さに改めて驚かされます。
雨粒をふくんでしっとりと濡れた紫色のあじさいは、どこか深みがあって、晴れた日とはまた違う落ち着いた輝きを放っていました。境内のあちこちから聞こえるかすかな水音も、心地よい静けさを引き立ててくれます。
ゆっくりと歩みを進めて本堂へと向かうと、そこにはいつも変わらない、厳かで静かな空間が広がっていました。
歴史を重ねた大きな木の柱や、天井から吊り下げられた灯籠が醸し出す独特の空気感。そこから外を見渡すと、山々の深い緑と、その中に静かに佇むあじさいが美しく調和していて、心の中まですっきりと洗われるような、とても贅沢な時間を過ごすことができました。
雨の日のお出かけは少し億劫に感じることもありますが、自然が見せてくれるこの時期だけの特別な美しさに触れると、季節の移り変わりを愛おしく感じられるから不思議です。
まだまだ不安定な天候が続きますので、みなさまもどうぞ体調を崩されぬよう、健やかにお過ごしください。ときには雨の音に耳を傾けながら、心穏やかなひとときを過ごせますように。


