こんにちは『プログレス学習教室』の坂田です。
期末テストが少しずつ近づいてきましたね。「またあの嫌なテスト勉強が始まるのか……」と、どんよりした気持ちになっている中学生の方も多いのではないでしょうか。保護者の方からも、「テスト前になると家の中がピリピリして、子どもも義務感で嫌々机に向かっているようで心が痛みます」というお話をよく伺います。せっかくの大切な時間、できればもっと前向きに取り組んでほしいと願うのは当然のことですよね。
がんばって机に向かっているのに、どうしても集中が続かなかったり、思うように点数が伸びなかったりする。その原因の多くは、勉強が「やらされる義務」になってしまっていることにあります。人間は、他人から与えられたノルマをただこなすだけの作業になると、脳がブレーキをかけて一気に疲れやすくなってしまうのです。ノートの空欄を埋めることだけが目的になると、手は動いていても頭は退屈しています。これでは、せっかく長い時間机に向かっていても、なかなか自分の力になりません。
国語の教科書を開くと、大昔の知恵が詰まった『論語』の中に、こんな一節が登場します。 「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」
ただ知っているだけの人の知識は、それを好きな人には敵わない。そして、それを好きな人は、心から楽しんでいる人には到底敵わない、という意味の言葉です。
実は、この文章を読むたびに、私がいつも思い出す教え子たちがいます。かつて教室にいた、ある中学生のグループのことです。彼らはテスト前になると、なぜかいつも嬉々として、本当に楽しそうに勉強に励んでいました。
「今回の数学の応用問題、めっちゃ面白い仕掛けがあったで!」「この歴史の流れ、こうやって覚えたら一発やん!」
そんなふうに、お互いに自分が気づいた勉強のコツを、まるでゲームの裏技を見つけたかのように自慢し合っていたのです。誰一人として「やらされている」人はいませんでした。もちろん、彼らの成績はいつもトップクラスでした。
彼らが特別に頭が良かったから楽しめたわけではありません。勉強を「やらされる苦行」ではなく、「自分で仕掛けるゲーム」に変えていたから、自然と楽しむことができていたのです。
今のテスト勉強を、彼らのように「おもしろい時間」に変えるための、今日からできる具体的なコツがあります。
それは、勉強を始める前に、手元のタイマーを「25分」だけセットすることです 。 「今から3時間やるぞ」と意気込むと疲れてしまいますが、まずは25分間だけ、スマホを別の部屋に置いて、目の前の1ページにゲーム感覚で没頭してみます。そして25分が来たら、途中でもピタッと手を止めて5分間だけ休憩する。この短いサイクルを繰り返すだけで、脳は飽きることなく、自分がゲームのステージを次々とクリアしていくようなワクワク感を味わえるようになります。
ワークを解くときも、ただ答えを書き写すのをやめて、「ここにどんな罠が隠れているかな?」「どうすれば次に出てきたときに一発で倒せるだろう?」と、自分で作戦を立てながら進めてみてください。誰かに言われた通りにするのではなく、自分で工夫して、バツだった問題がマルに変わった瞬間の嬉しさは、何物にも変えがたいものがあります。
テスト勉強は、誰かに命令されてやるものではありません。これからの自分を少しラクに、そして一歩成長させてあげるための、あなただけの挑戦です。
かつて教室で笑い合いながらノートを広げていた彼らのように、今回の期末テストは「どうやって攻略してやろうか」と、実験するような軽い気持ちで向き合ってみませんか。自分で仕掛けた工夫がピタッとハマるおもしろさを、ぜひ手元のノートの上で体感してみてください。