こんにちは『プログレス学習教室』の坂田です。
「勉強を始めたと思ったら、いつの間にかスマホを触っている」「動画を見ていたらあっという間に1時間が過ぎていた」 そんなお子さんの姿を見て、つい「スマホを片付けなさい!」と声を荒げてしまう親御さんはとても多いです。子どもたち自身も「本当はやらなきゃいけないのに、どうしても手が伸びちゃうんだよね」と、心の中で自分を責めていたりします。せっかく「がんばりたい」という気持ちがあるのに、スマホをめぐって親子でイライラしてしまうのは、本当にもったいないことです。
スマホの誘惑に私たちが簡単に負けてしまうのは、決して意志が弱いからではありません。スマホの画面の向こうには、世界中の優秀なクリエイターたちが「どうすればもっと長くアプリを使ってもらえるか」を研究し尽くした仕組みが詰まっています。最初から、根気や我慢だけで勝てる相手ではないのです。それなら、無理に遠ざけてストレスを溜めるのではなく、その圧倒的な便利さを「自分の学力を上げるための味方」に変えてみませんか。使い方をほんの少し工夫するだけで、スマホはあなたを24時間支えてくれる最強の勉強ツールに変身します。
手軽にできる工夫として、まずはスマホの「ホーム画面」の衣替えがあります。ロックを解除した瞬間にゲームやSNSのアイコンが目に飛び込んでくると、脳は無意識にそれを触りたくなってしまいます。そこで、勉強に使う辞書アプリやタイマーだけを並べた「勉強専用のページ」を1つ作ってみてください。それ以外の誘惑になるアプリは、フォルダの奥深くに隠すか、勉強中は通知を完全にオフにします。画面を開いたときの景色を変えるだけで、勉強に向かうハードルは驚くほど下がります。
もう一つ、特におすすめなのが、カメラの「タイムラプス機能」を使う方法です。これは、長い時間の動きをギュッと縮めて早送り動画にする機能です。勉強を始めるときに、スマホを三脚などで固定して、自分がノートに向かってペンを動かしている手元を撮影してみてください。撮影している間はスマホに触ることができませんし、勉強が終わったあとに「1時間を数秒に縮めた動画」を見返すと、自分が必死にがんばっている姿が客観的に見えて、ものすごい達成感を味わえます。がんばりが目に見えるようになると、次もまた撮影したくなって、自然と机に向かうのが楽しくなっていきます。
また、スマホの録音アプリを「先生役」として使ってみるのも面白い方法です。新しく覚えた理科の仕組みや、歴史の流れ、英語の例文などを、スマホに向かって「自分の言葉で説明」して録音してみるのです。誰かに授業をするようなつもりで声に出してみると、自分がどこを曖昧に覚えているかがはっきりと分かります。録音した自分の声を登下校のときなどに少し聞き返すだけでも、驚くほど知識が頭に定着します。
スマホは、私たちの使い方次第で、勉強の最大の敵にもなれば、これ以上ない強力な武器にもなります。誰かに「スマホを没収されたから渋々勉強する」のではなく、自分でスマホの機能をコントロールして、自分の学力を伸ばすために使いこなしていく。それこそが、自分で勉強できるようになる「自立学習」への大きな一歩につながっていきます。