こんにちは『プログレス学習教室』の坂田です。
机に向かって一生懸命勉強していると、ふと不思議な感覚に襲われることはありませんか。 「前よりもたくさん勉強しているはずなのに、なんだか前より分からないことが増えた気がする」 「やればやるほど、新しく覚えるべきことが終わらないように思えてきて不安になる」
せっかく頑張って机に向かっているのに、自分の知らないことや解けない問題がどんどん目の前に現れると、なんだか自分がちっとも成長していないような、置いていかれているような寂しい気持ちになってしまうかもしれませんね。
でも、どうか安心してください。実はその感覚、あなたが「本当の学びの階段」をものすごいスピードで駆け登っている何よりの証拠なのです。
勉強を始めたばかりのときや、まだあまり手をつけていないときというのは、実は「自分が何を分かっていないのかすら、分かっていない」という状態にあります。たとえるなら、暗闇の中で広い部屋にぽつんと立っているようなものです。周りが真っ暗だから、壁がどこにあるのかも、部屋がどれくらい広いのかも分かりません。自分のすぐ足元しか見えていないから、不安も疑問も湧いてこないのです。
そこから一生懸命に勉強をして知識が増えていくと、あなたの頭の中に少しずつ「光」が灯り始めます。部屋がパッと明るくなると、それまで見えなかったものがたくさん視界に入ってきますよね。「あ、あっちの棚にはこんな難しい本があるんだ」「あそこの壁の向こうには、まだ入ったことのない別の部屋が続いているぞ」という風に、世界の広さが分かってきます。
つまり、「分からないことが増えた」と感じるのは、あなたの頭の中が明るくなって、今まで見えていなかった「次の課題」や「もっと深い世界」がはっきりと見えるようになったからなのです。分かればわかるほど、自分がまだ知らないことの多さに気づく。これは、勉強を本気で頑張っている人や、深く学んでいる人が必ず通る、とても自然で素晴らしい成長のプロセスです。
もし今日、勉強をしていて「うわ、これもまだ自分は分かってないや」というものに出会ったら、落ち込むのではなく、まずは「よし、また一つ新しい世界が見えたぞ」と、心の中で自分に拍手を送ってあげてください。
そして、その見つかった「分からないこと」を、ノートの片隅に小さくメモしておくことをおすすめします。 「英語のこの前置詞の使い分けがまだ曖昧だな」 「理科のこの実験の理由が、自分の言葉でハッキリ言えないな」 そんな風に、宝探しの地図に印をつけるような感覚で、ノートに書き出してみるのです。
全部をその瞬間に完璧にしようと焦る必要はありません。自分の弱点を言葉にして見えるようにしておくだけで十分です。そして、次の日の勉強を始めるときに、そのメモを一つだけ見返して、教科書で調べたり先生に質問したりしてクリアしていく。この小さなステップの積み重ねこそが、誰に言われなくても自分で学びを進められる「自立学習」の最高のやり方になっていきます。
分からないことがたくさん見つかるというのは、あなたがそれだけ広い世界を見渡せるようになったということです。何も分からなかったあの頃の自分より、今のあなたははるかに遠くまで進んでいます。
自分の頭の中にどんどん光が広がっていく感覚を、ぜひ楽しんでみてくださいね。 明日も机に向かう時間が、あなたにとって新しい発見に満ちた、ワクワクする時間になりますように。