今年の桜も、だいたい終わりましたね。 振り返ってみれば、今年は少し雨が多かったような気もしますが、それでも合間を縫って、今年も存分に桜を楽しむことができました。
今回は、印象に残った二つの景色を。
時代を越えて並ぶ花
一枚目は、唐古・鍵遺跡のソメイヨシノ。
弥生時代の楼閣と、明治以降に広まったソメイヨシノ。 考えてみれば、この二つが同じフレームに収まっているのは、ちょっと不思議で面白い光景です。
雨上がりのしっとりとした空気の中、水面に映るピンク色を眺めていると、時代がいつなのか分からなくなるような、ふわふわとした心地よさがありました。
雨を耐え抜いた、千年の風格
二枚目は、宇陀の仏隆寺。 石段を上がった先で迎えてくれるのは、樹齢千年と言われる「千年桜」です。
こちらはソメイヨシノよりも少し野性味のある、もちづきざくら。 今年の雨続きの空の下でも、どっしりと根を張り、淡い花を咲かせる姿には、言葉にできないほどの説得力がありました。
千年もここで春を迎えている彼(あるいは彼女)からすれば、今年の雨なんて、ほんの一瞬の出来事なのかもしれませんね。
華やかに散るソメイヨシノと、悠久の時を刻む千年桜。 今年もまた、奈良の春にたっぷりと元気を分けてもらいました。
桜の季節が終わると、次はいよいよ新緑の季節。 雨に洗われた緑が芽吹くのも、今から楽しみです。
皆さんの今年の桜は、どんな思い出になりましたか?
