12月9日
診療所の倉庫で冬ごもりしていたクマの成獣1頭と幼獣2頭が捕獲されたというニュースを昼に見ました。
野生動物にとって、自然物と人工物との境界がなくなっているのかもしれません。
動物にも人間にも憂慮されることですね。
そのクマをどうするかは、まだ決まっていないそうです。
飛鳥の紅葉はほぼ終了の気配です。
半月ほど前、近所の公園の紅葉を撮っていたら、
散歩中の知らんおっちゃんに、「今年の紅葉は色が悪いわなー」と話しかけられました。
個人的には、風邪などでいちばんいい時期を逃してしまったので、
なんとも、わかりませんが。。。
橘寺駐車場前の大きな銀杏 11/26
談山神社本殿 12/1
十三重塔周辺の紅葉はすでに終了
奈良公園 12/3 こちらの見ごろは長め
小さく鹿が見えるので、拡大してみてください
さて、読解力シリーズ、再開です
小学校低学年では、国語で、音読の宿題が出されると思います。
ここで、きちんと正しく声に出して読んでおくことが、
のちに大きな効果を生みます。
国語の音読は、一字一句間違えないように、正しく読むことが重要で、
助詞の部分などを適当に読み飛ばしてしまうと、あまり効果がありません。
音読しているとき、意味の分からないことばが出てくると、
たいていつかえたり読み間違ったりしてしまいますが、
ひとりで音読すると、そんな箇所があってもいいことにしてスルーしてしまいがちです。
教科書の音読にかかる時間はせいぜい5分から10分ですので、
ぜひ、だれかがそばで聞いて、間違いをその都度指摘してあげてください。
音読は、はじめはゆっくりしかできないと思います。
それは、言葉の処理能力が追いつかないからです。
読みなれてくると、しだいにスピードをあげて読むことができるようになります。
それは、同じ文章をなんども読んでみるとよくわかります。
何が書かれているかあらかじめわかってから読むと、すばやく読めるのです。
とても速く音読できる=しっかりわかっている
と言ってよいでしょう。
ですので、音読は、小学校低学年だけでなく、中学年高学年にも、ひいては中高生にもお勧めです。
中高生さんには、とくに、社会や理科の教科書の音読を、国語では古典の音読を、お勧めしておきたいですね。
さらに、お勧めしたいのは、
「初見の文章をできる限り高速で音読する」
ことです。
初めて見る文章を超高速で音読するのは、けっこう至難の業です。
試しに、以下の文章をできる限り高速で音読してみましょう。
中高生以上向けです。(日経新聞の記事を転載)
ノーベル化学賞を受賞する吉野彰・旭化成名誉フェローは8日午前(日本時間8日夜)、ストックホルム大学で記念講演した。授賞理由となったリチウムイオン電池の開発経緯や展望を紹介。環境問題解決のためのエネルギー革命の時代を迎えていると説明し、「リチウムイオン電池がその中心になる」と話した。
記念講演は「ノーベルレクチャー」と呼び、10日夕に開く授賞式の関連行事になっている。吉野氏は「リチウムイオン電池の開発経緯とこれから」というタイトルで、化学賞を同時に受賞する3氏の中で最後に講演した。
吉野氏は、過去の発火の危険を調べる実験の映像などを映し出しながら、「電極に炭素を使う実験がうまくいき、安全な電池として市場に出せると確信した」と語った。
リチウムイオン電池は環境問題の解決に重要な役割を果たすとし「特に電気自動車が世界の市場を大きく変えていく」と力を込めた。「環境、経済、利便性が同じように発展していくことが重要だ」と訴え、電気自動車や人工知能(AI)が人々の生活を支える未来社会の映像を流した。
「これからのエネルギー革命にリチウムイオン電池が中心的な役割を果たす」という言葉で講演を締めくくると、会場からは大きな拍手が起こった。終了後にはノーベル化学賞を受賞する3氏が壇上に並び、会場からの祝福に応えた。
いかがでしょうか。
1分以内に読めたら、素晴らしい言葉処理能力を有しているといえるでしょう。
ちなみに、私は、1分5秒かかりました。
早口に自信がなくても、2分以内に読むことを目安にしましょう。
言葉の処理能力を上げると、読解力もおのずとついてきます。
声に出して読めないことは、理解できていないことです。
超高速音読をして、言葉の理解を深めましょう