11月17日
明日から天気が下り坂とのこと
また季節が進みそうですね
水曜日の午前、お天気があまりによかったので、
唐古・鍵遺跡の公園に出かけてみたところ、
稲わらアートが出現していました。
ちょうど、昨日・今日と、イベントをやっています。
ステージがあったり、勾玉や土笛をつくったり、竪穴住居をつくったり。
が、プログレス学習教室は、期末テスト対策だー
つくってみたかったな~、竪穴住居。。。
唐古・鍵といえば、この楼閣ですよね
発掘された土器に描かれていた絵をもとに、復元されました。
唐古・鍵の史跡公園は広大で、約10万㎡あるのですが、
遺跡はもっともっと広くて、およそ42万㎡
何重にも環濠が張り巡らされ、最盛期にはおよそ900人が住んでいたと推定されています。
(想像図)
弥生時代前期(紀元前6世紀)から弥生後期(紀元3世紀)まで栄えたそうです。
公園で東から西へ、パノラマ撮影してみました。
三輪山や二上山や信貴山が見える・・・
唐古・鍵から三輪山のほうへまっすぐ5kmほど進むと、
纏向遺跡があります。
U~m。。。古代史だなー
さて、国語の読解力を鍛えるお話
きょうは4回目ですね。
書いてみることで文章力をつけながら、読解力も鍛えていこうという、
ちょっと虫のいいお話です
「天声人語」を書き写すノートが、一時期ブームになったことがありました。
コラムを書き写す宿題、かつては、国語でも中学生に出していました。
書き写すことは、言葉だけでなく字の練習にもなり、たいへんけっこうなのですが、
近ごろは新聞を取らない家庭も増え、また、
語彙力がないため意味も分からず書き写すことがほとんどの中学生には、かなり苦痛な宿題のようで、
(30分ぐらいなんとか捻出しろよと思うのですが)出す機会がありません。
それでも、書き写すことは大いに勉強になります。
ただ写すのは、退屈で苦痛なので、文章をアレンジして書いてみましょう。
パスティーシュ(文体模倣)ではなく、同じ内容で、単純に言葉を言いかえたり文末をアレンジしたりしてみます。
青空文庫から寺田寅彦の昭和7年の著作を挙げてみましょう。
「 教育資料としての映画の価値の多大なことは誰でも認めてはいるようであるが、しかしこの問題については、少なくも我邦
では、まだあまり十分に研究されていないか、ともかくも一般的興味の対象とはなっていないようである。その証拠には、芸術映画に関する色々の著書や翻訳書が沢山に出版されているにもかかわらず、教育映画に関する書物や論文が、あるかもしれないがあまり普通には見当らないのである。また文部省内には教育映画に関する調査委員会のようなものが設けられてあるそうであるが、その業績として世間一般に広く認められているものはないようである。
しかしこの問題は現在考えられているよりはもっともっと重大な問題であって、当局者は勿論日本の将来という事を考えるすべての人によってもう少し真面目に講究されなければならないことである。 」
一見して、「である」「ある」が多く用いられた文章なのがわかります。
かなり堅苦しい文体なので、文末を敬体にして、すこし短く区切り、ことばを変えてみることにします。(はじめの2文)
「 教育資料としての映画に大きな価値があることは、だれでも認めることでしょう。けれども、この問題について、わが国ではまだあまりじゅうぶんに研究されていないようですし、一般的にはほとんど興味を持たれていないようです。それは、芸術映画に関するさまざまな著書や翻訳書が数多く出版されているのに、教育映画に関する書物や論文が、あるのかもしれませんが一般には見当たらないことからもわかります。 」
ずいぶん雰囲気のちがう文になりました。
校正というと、赤ペンを持って文を直すイメージですが、
文を直すのではなく、このように、言い換えたりアレンジしたりして文をつくって書いてみると、文章の構成や語彙がよくわかります。
ここでは、著作権にふれないよう、青空文庫からかなり古い文章を題材にしましたが、
現代の文をアレンジしてみると、より身近な練習になると思います。
たとえば、小説の会話を男女入れ替えてみるとか、AIっぽくしてみる、とか、
とにかく何でもいいので、「面白がってなにか書いてみる」練習をしていきましょう。
書く機会が増えると、文章力は格段に上がります
また、書くことで、意識して注意深く文章を読むようになるので、
読解力も上がりますよ