11月9日
ここしばらく晴れの日が続いていますね
近くの藤原宮跡に名残のコスモスを見に行ってきました
まだ残っていてラッキー
コスモスと大和三山のコラボです
コスモスはみんな南を向いているので、
なかなか味のある角度になっております
香久山とコスモス
耳成山とコスモス
畝傍山とコスモス
さて、読解力のお話。
今回は、だれでも簡単にできる「予測読み」の方法です。
一度も読んだことのない、紙に書かれた文章を用意しましょう。
タイトルがわかっているといいですね。
透明でない下敷きや紙で、まず、文章を隠します。
それから、1段落目が見えるようにスライドさせて1段落目だけ読みます。
しっかり読めたら、次の段落に何が書かれているのかを予想してみましょう。
つぎの段落に書かれているのはどんなことなのだろうと、予想しながら読むのです。
説明文や論説文などの説明的文章の場合、
たいてい、段落の始めに接続語が書かれています。
つぎの段落の始めに書かれている接続語が、どんな言葉なのか予想してみるのもよいでしょう。
もっとも、はじめの1段落ぐらいでは、内容もこの先の展開もわからないものですから、ここは単純に推測ゲームです。
それでも、2段落目、3段落目と、ひと段落ずつ予想しながら読んでいくうちに、
あ、このあたりで例が挙げられていそうだな、とか、
ここはきっと逆の意見を述べてきそうだな、とか、
ピンとくることもあるでしょう。
接続語の種類と段落の内容がおおまかにあっていれば大正解
ごほうびにおやつでも食べましょう
こうすれば、どんなふうに文章が展開されていくのか、楽しんで読めます
また、文章を読んでいくための「読解体力」もついていきます
国語が苦手な中学生のみなさんは、読解の「体力」がありません。
長い文章を読むと息切れがしてしまいます。
「読んでいると、前のほうに何が書いてあったか忘れてしまう」という嘆きをよく耳にするのですが、
それは文章の展開についていけていないから起きることです。
入試問題などでは、ある程度まとまった初見の文章を読まなければなりません。
教科書で学習するときのように何度も読みこんでいる時間がないので、
読み進めるうちに前の箇所を忘れてしまっては、しっかり問題文に取り組むことができず、
問いだけを見て切れ切れに文章を読んで答えることになります。
これでは「筆者の意見」など、わかるはずもありません。
そんなこともあって、「読解は問いを先に読んでから」などという方便が生じるのですが、
問いを手掛かりに文章を読むのは本末転倒です。
読解力をきたえ、国語力をつけるには、お勧めできません。
問題集などで国語の勉強をするときには、この「予測読み」を実践してみてください。
小説では、段落ごとに読んでいくのがむずかしいかもしれません。
その場合、
つぎにしゃべるのはだれか、
どんなことをしゃべるのか、
など、会話の展開を予想すると楽しく読めます。
文章を読むのがいやになっては、国語はなかなかできるようになりません。
すこしでも楽しく読む工夫をしたいものですね。
次回は、書くことから読むことへ、
逆のルートを踏んで読解力をつける方法について、
お話ししたいと思います。