めいじぶるがりあよーぐると♪ | プログレス学習教室 橿原市

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9月22日

 

本日、ブルガリア「独立記念日」 from オスマン帝国

 

ブルガリアといえば、ヨーグルト!

あの、メロディが、脳裏に…

めいじぶるがりあよ~ぐるとブルー音符

 

そろそろ終わっておいてくれないと困るのですが、

2学期になっても学校でまだ歴史を勉強している中学3年生さんがいます

それでも、さすがに、2学期中間テストには入らないでしょうね、

前回のテスト範囲になっていたかもしれない、「第1次世界大戦」

その火種となっていた場所が、ブルガリアのあるバルカン半島です

バルタン星人みたいな名前なので、かつての子どもたちは覚えやすかったのですが、

いまの子どもたちには、あまりなじみがありません

まじめに、「ヨーロッパの火薬庫」と言ってくれますが、

どんな歴史と経緯で「火薬庫」になってしまったかまでは、

中学校の歴史の教科書では記述していないので、

歴史にとつぜん「バルカン半島」が火種を満載してあらわれて、

一瞬にしてどっかーんと消えてしまう感じです(そんな歴史、多いのですけどね)

 

イタリア半島やスカンディナビア半島のようにわかりやすく突き出した形をしていないので、

「半島」と聞いてもあまりピンとこなかった記憶がありますが

たしかに、ヨーロッパから地中海と小アジアに向かって突き出した半島です

この、大部分が、オスマン帝国の支配下にはいっていた時代がありました(14C~18C)

ただ、支配は緩やかだったようで、イメージとしては、しばりの緩い幕藩体制みたいな感じ…?

市民革命と産業革命以降、西ヨーロッパ諸国は急速に近代化していきましたが、

オスマン帝国は完全に乗り遅れてしまいます

もうひとつかなり乗り遅れた国がありました

それがロシア

どちらも皇帝のいる大国で、しかも隣接している…つまり、あまり仲のよろしくない関係でした

(じっさい、なんども戦争をしています。ナイチンゲールが活躍したクリミア戦争もそのひとつです)

ついでに、すこし乗り遅れて猛ダッシュしていたのがドイツです

上の地図で薄緑になっているルーマニアは、

ドイツの親戚オーストリアの身内のハンガリーとけっこう深いつながりがあります

(このあたりの地理や民族や歴史はめんどくさいのです)

緑で網掛けしたロシアの南下を、ドイツ・オーストリア=ハンガリー(濃淡の黄色)とルーマニアが阻んでいますよね

バルカンの諸国がよれよれになったオスマン帝国(紫はトルコの範囲)から独立して、

もしもロシアの勢力下に入ったら…?

ロシアがエーゲ海(ほぼ地中海)まで手を伸ばしてくる可能性がありますよね

西ヨーロッパの列強はそれを恐れました(勝手な話です)

そこで、クリミア戦争ではトルコの肩を持ち、

バルカン諸国が独立するときには、ドイツ・オーストリア=ハンガリーの影響が及ぶことを容認しました

ところが、日露戦争後に状況が変わります

ロシアで革命が起き(第一革命)、国内が不穏になって、南下政策どころでなくなってきたのです

ロシアの憂いがなくなったバルカンを、ドイツ・オーストリア=ハンガリーに蹂躙させるのは腹立たしいと、

(ほんとうに、勝手な話です)

イギリスやフランスは、西バルカンの諸国がオーストリアの影響下を離れる援助を始めます

バルカン半島には、もともと、さまざまな宗教をもつさまざまな民族が住んでいて、

一筋縄には行かない土地柄だったのですが、

そこに勝手な思惑からせっせと火薬を運び込んだのは、ヨーロッパ列強です

「バルカンはヨーロッパの火薬庫」には、このような背景があったのですね

 

中学校の歴史は、通史ですから、どうしても表面(できごと)を追いかけてしまいます

とはいえ、こんな経緯をこまかく見ていると、歴史が3年生の2学期にまでなっても終わりません

さらに、学習塾では、受験に必要な知識だけ詰め込みがちです

どんな歴史でも、その土地に連綿とつづられてきた背景があることを、ふまえて、

「でも、覚えるのはこれだけでいいからね」と言いたいですね

 

 

あ、そうだ、きのうの蛇足

「かいもちひ」の「ひ」ってなんだろうと考えていて、ふと、

これは、「かいもちいひ」なのではないかと、思いました

つまり、「かい餅飯」

どうしても仏飯にしたいわたくしでしたウインク