7月21日
カレンダーの写真が届かないので、鹿さんに登場いただきました
座ってイスの隙間から顔を出すおちゃめな鹿
なにかと話題になる、奈良公園の鹿さんたち
夕方になると、どういうわけか、奈良国立博物館の前に集まっているそうです
それも100頭単位で
少なくとも月1回は行くのに、知らなかったよ~
なんで集まるのか、わからないらしいのですが、
個人的な見解を述べてみますと、
大きな松が生えていて、昼もあまり日差しで暑くならず、夕方には乾いた地面が気持ちいいからじゃあないですかねぇ
歩道から一歩入ったところで、群れていられる広さもあるし、適度に人もいて、エサも豊富
のんびりお昼寝(夕寝?)するには、いいところです
草食動物なので、群れをつくっていると安心する面もありそうですね
奈良テレビ放送では、鹿さんにマイクを向けていましたが、とうぜん「・・・」
夕方4時過ぎから見られる光景だそうですので、
ぜひ、奈良公園に足をお運びください
奈良公園の飛火野(春日大社の参道わき草地)では、なつの鹿寄せが始まりました
鹿寄せの情報 http://naradeer.com/events/ (奈良の鹿愛護会のHP)
7月8月9月の日曜日と祝日の朝9時半から、ホルンの音色に、鹿が集まってきます
以前、この鹿寄せに行ったことがあるのですが、
ホルンを吹き始めてしばらくは、何事もない
おやや?肩透かしかと思ったころ、遠くからまとまって、駆け出てきます
林の中から、数十頭の鹿が跳ね出てくるようすは、ほんとうに見もの
係員さんが、緑色の草のペレットを撒くと、みんなわき目もふらずにモシャモシャ
小鹿を蹴散らす大きな雄鹿がいたりして、ちょっと危ないのですが、
観光客は、カメラを、必死に構え。。。
角でつかれるから、あまり近寄らないで。後ろに行ったら、蹴られるから危ないですよ、と、注意されたりします
食べ終わった鹿たちは、そのあと、、思い思いに飛火野に散っていくので、
飛火野は鹿の楽園になって、しばらくフォトジェニックな光景になりますよ
鹿寄せが朝のイベントなら、こちらは夜のイベント
なら燈花会は、8月5日土曜日から、8月14日月曜日まで
詳しくは http://www.toukae.jp/ (NPOなら燈花会)
奈良公園がやさしいろうそくの光に包まれて、幻想的な光景になります
ただ、鹿さんの睡眠を、ちょっと邪魔するかも
ろうそくカップの水を飲もうと倒したりしている鹿もいますから
さて、奈良公園の鹿は、野生とはいえ保護されていて、観光に一役も二役も買っているのですが、
紀伊山地の人里近くに住む鹿は(どこの山でもそうかもしれません)、畑を荒らす害獣ですので、
駆除の対象になります(個体数調整)
山間部の道の駅などに行くと、
ハンティングされた鹿の肉がジビエとして売られていたりしますし、
レトルトの「鹿カレー」を売っていたりします
鹿肉、すこし癖はありますが、滋養があっておいしいものです
奈良県の大半は南和(面積です。人口は県全体の1/30)
南和の振興がなければ、県全体の発展もありません
奈良盆地の北の端では、人寄せになっている鹿も、
盆地を一歩出れば、獣害に苦しむ農家さんの敵です
この夏休み、社会科と家庭科の自由研究に、
奈良県に横たわる南北問題に思いをはせながら、ジビエを、調理して、食べてみてはいかがでしょう