朝晩、寒くなりましたね
どうして寒いと眠いのでしょう。。。
そろそろ「コタツムリ」になる日が近い
奈良に本格的な秋を告げる
正倉院展が始まりました
第68回、ことしのメダマ展示は、18年ぶりの出陳となる
「ガッチャマン」です。。。まちがい
「漆胡瓶」(漆塗りのペルシャふう水差し)
この、繊細な工芸を、細部までじっくり見たい
が、なにぶん、40センチ強と、けっこう小さいので、
人波の中に頭をネジ込むようにして、ガラスケースに近づき、
漆塗りの表面を彩る銀板細工(もっとも、もとの銀の輝きは失われてしまっていますが)や、
鳥の頭のような形の蓋を本体に留めている細い銀の鎖など、
時間をかけて心ゆくまで鑑賞しました
(ありがたいことに、進め進め立ち止まるなとは言われません)
これが、日本にやってきたときには、きっと、
黒くぴかぴかする漆の表面に、薄板細工の銀が輝いていたのでしょうね
正倉院は、一昨年まで大修理が行われていました
その際に取り換えられて地上に降りた天平の瓦が、今回、展示されています
二通りのつくり方をした表裏4枚が展示されているのですが、
大きくて厚い、けっこう武骨な瓦です
これが、正倉院の屋根の上で、長年雨雪を防いできたのですね~
今回の正倉院展は、一見、地味なのですが、(失礼)
緑の釉薬鮮やかな二彩の磁皿や、繊細で柔らかそうな草木編の箱、
一本も歯が欠けていない象牙の櫛、小さな小さな撥婁の鳥、など
細工がほんとうに美しいものばかりで、品がよく、見応えがあります
が、
これは、ちょっと・・・?というものがありまして。。。
装飾にガラス玉がついた鈴
もともとは、バラバラだったのを
明治時代に、一本につないでしまったようなのですが、
その形が、まさに、「キャタピー」か「ビードル」
ようするに、イモムシにしか見えません
しかも、どう見ても、つないで使うものとは思えないんですよ
もしかしたら、
大幡(今回、すばらしい大幡の残欠が出陳されています)のひとつの坪(区画)ごととか、
坪の横についた幡手の先とかに、ひとつずつつけて、
シャラシャラ音をたてていたのではないかなーと、想像するのですが。。。
さて、展示室を歩き回って、おなかがすきました
会場を出て、奈良仏像館(旧本館)と連絡する地下通路に、ミュージアムショップとレストランがあります
今日の目的のひとつ、
レストランで販売している(外のテントでも販売しています)
二段の上の段にはおかず、下の段にはご飯とお供
メニューは。。。
おいしい薬膳です
レストランのお席で頂きました
食後は、ちょっと奈良仏像館をのぞいてみました(正倉院展の観覧券で入れます)
じつは、真横の角度から遠く離れてみると、
「カメハメ波」を撃っているように見える阿弥陀如来さまがいらして、
そっと離れて見るのが、ひそかな楽しみになっております
どこにいらっしゃるかは、ナイショです
奈良公園の紅葉はまだまだこれから
今日のお土産は、鹿せんべい
では、ありません
鹿せんべいのかたちをした、メモ用紙でした
鹿には与えないでくださいね