熊本地震で被災されたかたがたにお見舞い申し上げます
地震の支援にあたられているかたがたに感謝申し上げます
それほど大きくない(宇宙のなかではそうだと思います)地球ですが
人間の力ではどうしようもない星のエネルギーのダイナミズムに言葉もありません
方丈記には、いまから830年前、西暦1185年の地震のようすが書かれています(青空文庫より 段落分け当方)
また元暦二年のころ、おほなゐふること侍りき。そのさまよのつねならず。山くづれて川を埋み、海かたぶきて陸をひたせり。土さけて水わきあがり、いはほわれて谷にまろび入り、なぎさこぐふねは浪にたゞよひ、道ゆく駒は足のたちどをまどはせり。
いはむや都のほとりには、在々所々堂舍廟塔、一つとして全からず。或はくづれ、或はたふれた(ぬイ)る間、塵灰立ちあがりて盛なる煙のごとし。地のふるひ家のやぶるゝ音、いかづちにことならず。家の中に居れば忽にうちひしげなむとす。はしり出づればまた地われさく。羽なければ空へもあがるべからず。龍ならねば雲にのぼらむこと難し。
おそれの中におそるべかりけるは、たゞ地震なりけるとぞ覺え侍りし。
おおなゐ…大地震
いはほ…巌(大きな岩)
まろび入り…転げ落ち
いはむや…まして
忽に…たちまちに(即座に)
震源は海底だったようです
海が傾いて水が陸をひたしたというのですから、津波がおきたのでしょう
都の寺々の建物が崩れたり倒れたりして土ぼこりがひどい煙のようにあがったといっています
地震の音は雷のようで、家の中にいれば潰されそうだし、外に走り出れば地面が割れているといいます
地震はこわいものなかでも、いちばんこわい
ほんとうにその通りだと思います
熊本地方を中心にまだ余震が続いています
おそろしさはどんなものかと思うと、想像を絶します
被災地の方がた、がんばってください