曇り空です
午前中、吉野へ向かう近鉄特急はどの便もほぼ満席
このあたりの桜はきのうの嵐でずいぶん花畳になりましたが
吉野はまだいいでしょうね
上千本のあたり
特急の住人がちょっとうらやましい気もします
さて、京都御所の一般公開が10日の日曜日まで実施されています
一昨日、お昼前のニュースでその話題を聞いて、
これはとばかり、すぐに出かけました
橿原神宮前駅を12時7分発の京都行き急行に乗って
竹田で地下鉄に乗り換え、今出川駅3番出口、
宜秋門から京都御所に入ったのは、13時50分ごろです
意外に早く行けるんですね
その京都御所ですが、昨日は、「五人囃子にびっくり」までお話ししましたので
きょうはその先に進みましょう
五体の人形が雅楽を演奏していた小御所は、寝殿造に書院造が混じったようなつくりになっています
二条城の二の丸御殿を小さくした感じです
ここから先は、儀式用の表向きの建物でなくて、すこしずつプライベート感が増して、
蔀戸の寝殿造から引き戸の書院造へ、さらに遠方から外観をちらっと見るだけですが数寄屋造へと、歩くにつれて建物が変化していきます
蹴鞠の庭という小ぢんまりした空間をはさんで、小御所の隣は御学問所
ここの見どころは襖絵です
写真を撮りたいのですが、奥まって暗いので、アンドロイドスマホでは太刀打ちできません
狩野派、土佐派、丸山派と、それぞれに競って豪華に筆を執っています
「襖絵一枚一億円、それが500枚もあるんやから、ものすごい資産をみちこさんやらあの人たちは持っとるんや」と、下世話な話をしているおじさんがいましたが、
これらの襖絵は、歴史あってのこと
御所の建物や建具、調度品には、後世に残る仕事に懸ける、職人さんの心意気や魂を感じます
菊の御紋がていねいに打ち出されています
御常御殿(おつねごてん)は、さきほどの小御所と御学問所のあるところから、「頭上注意」の低い門を入ってさらに奥にある建物で、こちらも御学問所と同じ書院造ですが、東側の部屋には、光が届くように明かり障子が欄間の上まで設けられ、すみずみまで気配りがされているので、居心地がよさそうです
建物から見る庭の景色は、小御所の庭は回遊式の苑池庭園でしたが、御常御殿の庭は、小ぢんまりと心地の良い数寄屋庭園です
ちょっとたとえは悪いのですが、気の利いた高級料亭の庭といった感じ
数寄屋風の門と建物
御涼所へ向かう門です
奥へ向かってはこれで終了
ふたたび御常御殿の前を通って、建物を回りこみ、さいごに御三間(おみま)という儀式用の建物を見学します。
こちらは儀式用とあってか、書院造ではなく、半蔀になっていて、行事にちなんだ襖絵が見え、杉戸絵も鮮やかです
さて、ながなが歩いて見学すると疲れました
休憩用のテントもいいのですが、清所門の外、御苑の木陰に掛け茶屋が出ています
一服してまいりましょう
菊の御紋にちなんだ菊薯蕷とおうす(500円)
生菓子は、桜餅(売り切れ)や俵屋吉富さんの銘菓「雲龍」も選べます
おぜんざいと京番茶のセットもあります
やはり疲れを取るには甘い物ですよね
コーヒーや紅茶がいいかたは、洋菓子の掛け茶屋も出ていました
周辺には土産物を売るテントがたくさん
御所一般公開の時だけという、春秋五日間限定のお土産もありました
中立売御門の近くには、食堂と売店もあります
烏丸今出川の交差点にはファミリーマートがあるので、軽食を仕入れて御苑の芝生でのんびりするのもいいでしょう
お茶とお菓子を堪能したあと、欲張って府立植物園に出かけました
地下鉄で今出川から北山まで3駅です
北山駅を降りれば植物園の入り口はすぐ
入園料は200円です
ここには、桜の見本園があります
さまざまな品種約50種70本が植えられている園です
出入り自由で間近まで行けるのがうれしいですよね
すこし行くと八重紅枝垂れの桜園が
いかにも京都らしい艶やかな花ですね
平安神宮の神苑にたくさん植えられています
池のほとりとか、きっときれいだろうな
チューリップと競演
温室では、球根ベゴニア展が開催されているようでしたが、
入館が3時半まで
残念でした
お腹が空いて、園内の「森のカフェ」で食事をとることにしました
表のボードにあった本日オススメの
奥丹後で害獣駆除された鹿さんをおいしくいただきます
ぴりっとスパイシー。甘くないカレーは、まさに滋味でした
北山口から入りましたが、出るときは正面ゲートから
正門は鴨川沿いにあります
府立植物園では、桜のライトアップもしています
これから入園というひともちらほらいました
鴨川沿い
通称「半木の道」
ソメイヨシノが道半ば覆うように咲いています
植物園のそばには、紅枝垂れの並木もありますよ
おもいつきで午後から出かけたのですが
短い時間でも京都を満喫、上機嫌で帰途につきました
遊んだら、つぎは勉強