雨脚が強まって
すこしずつ風が出てきました
風に雨と花びらが混じっています
花散し花くたしの雨になりそうですね
八重桜にとっては花起こしになるかもしれません
毎年春と秋に行われる京都御所の一般公開
すっかりおなじみの年中行事ですね
見学者がものすごく多くて、あまりゆっくり見られませんが
予約なしで、だれでも入れますし
係りの人やガイドさんがつくわけではないので
さくさく歩いても、のんびり歩いても、立ち止まって写真を撮っても
基本的には自由です
ただ、あまり目に余ると衛士さんに注意されます
入り口は宜秋門(ぎしゅうもん)(秋がつくのは西にあるという意味です)
出口はそのちょっと北寄りの清所門(トイレの近くという感じです)
京都御所は、広大な御苑のなかでも北西よりにあるので
地下鉄烏丸線の今出川駅を利用すると近いですね
3番出口を出ると、横断歩道の向こうに御苑の北西の角が見えますから
信号を渡ってそのまま御苑の塀に沿って南進し、乾御門から御苑に入ります
御苑の広い砂利道の左手は、児童公園になっていて、そのあたり一帯はハナモモがきれいです
さらに、枝垂れ桜など桜の園がありますが、桜はここだけでなくいろいろなところに植えられていて、種類も多く、ながく楽しめます
乾御門を入ればもう御所の北西の角が見えています
宜秋門の前には、一般公開のあいだテントが設けられていて、簡単な手荷物チェックがあります
カバンの口をがばっと開けて中を見せればOKです
が、乱雑なカバンの中を見られるのはちょっと恥ずかしい
というわけで、手ぶらで行くことにしています
荷物があまりに大きかったり、二つ以上あったりすると、念入りに見られます
ときには、余儀なく預けさせられることも・・・
公開コースには、休憩所のテントが2か所設けられています
まず、御車寄せ、諸大夫の間、新御車寄せ、と見学してきて、内裏に入る前の南西角広場
ここには土産物売り場も併設されていて、昔懐かしい「写ルンです」も売られていたりします
もう一か所はコースが終了して出口にほど近いところです
どちらも広く、見晴らしよく、一息つくにはいい場所です
コースは長く、それでなくても御苑が広くて、宜秋門まで一生懸命に歩いてたどりつきますから、みなさんお疲れなのか、休憩所はいつも盛況です
じっさい、人が多く、けっこう歩きますので
ほんとうに足弱なご高齢のかたは、できれば一般公開は避けて、予約が必要な一般参観にいらしたほうが楽しめると思います
くわしくは、宮内庁のホームページをご参照ください 参観案内
一か所目の休憩テントから見えるのはこんな景色です
左のわずかに見える屋根が新御車寄せの建物
朱塗りに瓦屋根の門は月華門
その中に見えている檜皮葺は、紫宸殿の屋根です
月華門にちなんでか、門の右には門跡寺院の三流派の生花が
それぞれ、月輪未生流、嵯峨御流、御室流
テントから見える位置にあるのですが、人が前にたくさん立つからじっさいには見えません
紫宸殿と左近の桜などの美しい写真は、ほかのブログにたくさんアップされていて、
スマホの写真ではとうてい敵いませんから
ちょっとコアなほうへまいります
紫宸殿(お仕事の場)から清涼殿(控室といった感じの私的な場)の前へぬける道
廊下の跳ね板が取り払われて歩けるようになっています
滝口
水路の奥にほんのわずかな段差があるのがわかるでしょうか
水が10センチほど落ちています
これを「滝」と洒落たんですね
護衛の詰め所がこのそばにあって、滝口の武士とか武者とよばれました
平家物語に滝口の武士と侍女横笛の悲恋が語られています
紫宸殿や清涼殿は儀式が行われるところで
いにしえを思わせる寝殿造です
火事などで何度も再建された江戸時代
寛政に修復されたとき古式にのっとって建てられました
いまある建物は、安政2年に再建されたものです
ペリーが黒船で浦賀に来て2年後、日米和親条約の翌年ですね
つぎに見学する小御所は、かの「小御所会議」があったまさにその場所です
建物は、戦後、花火のもらい火で焼失し、再建されたものですが
王政復古の大号令を発した翌日、徳川家の処分を決める会議がこの場所で開かれました
いまは、なんと
五人囃子に占拠されてしまいました!
ちゃんと雅楽がスピーカーから流れていましたよ
毎年、人形師さんがいろいろな趣向を凝らして楽しませてくださいます
すこし長くなりましたので続きはまた明日にしたいと思います
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