カエデが芽吹き始めました
すこし早いですね
川沿いはソメイヨシノが多いのですが
ときおり大島桜や河津桜が混じっていて
大島桜の白い花はまだですが、河津桜の赤い花はもう満開です
橿原市には、まことにけっこうないぶし銀の施設があって
昆虫館、こども科学館、
市の施設ではありませんが、県立橿原考古学研究所附属博物館、と、
小・中学生の行楽にはもってこいの箱ものです
ところが、新沢千塚古墳群の資料館が前身となった歴史に憩う橿原市博物館は
なんとも残念なんです
入ってみれば、展示もいいし(盛りだくさん過ぎてちょっとごちゃとしてますが)、ボランティアガイドのかたの説明はていねいだし、出土品に触らせてもらえるイベントがあったり、なかなかのものなのですが
なにぶん、ひどいネーミングですよ
変換しても、出てくるのはまず「行こう」、それから「意向」「以降」果ては「衣桁」
「憩う」など、どこに出る?
アクセスがひじょうによろしくない
駅から遠い(これは橿原市の施設どこもそうなのでしかたないにしても)、駐車場狭い
雨の降る日は傘をさして入口まで入るのが一苦労
エントランスは殺風景、なにしろ受付が2階で、いきなり何もない階段ですから。
赤絨緞でも敷いて、洒落たシャンデリアをつければ、まだ入る気になるかもしれません
当然ながら、見学者はほとんどいません
土日でさえ閑古鳥
これでは、改装した意味あるの?と思ってしまいます(税を納めている市民としては複雑な気分です)
奈良は、文化財に比較的冷淡な土地柄です
3世紀ごろに文化の中心地になってからもずっと人が住み続けているので
地面を掘れば何かしら出てくるうえに、現代の人の生活の地でもあります
新沢千塚古墳群を貫くように県道133号線が通っています
人家や田畑は墳墓を避けるようにつくられたと思われますが、道路は丘陵を切り崩して貫いてしまっています
墳墓を切り崩したといえば、奈良県最大の前方後円墳である丸山古墳(欽明天皇の墳墓だと目されているようです。欽明天皇は聖徳太子の祖父にあたる人です。ちなみに宮内庁の指定する「欽明天皇陵」は飛鳥駅の近くにあります)
あまりに巨大で、丸い山すなわち円墳だと思われていたようなのですが、
その前方部を切り取るように国道169号線が通っています
ここはもともと高取に向かう街道筋だったのですが、旧街道はここで前方部を迂回するように曲がっていますので、
国道は、古墳の一部とわかっていて削ったのではないかと勘ぐってしまいます
だから、県道133号線も利便のために、群集墳を迂回することなく貫いてしまったのでしょう
これほどの出土品を見た墳墓を貫く県道、文化財の多くないほかの県では、あまり考えられません
奈良は、やはり文化財に冷淡です
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