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複雑思考・シンプル志向

マーケティング・ビジネス教養を中心として思ったことを綴る日記。

明日から2泊3日の合宿だ。元マッキンゼー、元ボストンコンサルティング、日系大手シンクタンク、日系大手企業、外資系大手企業、広告代理店等、大学教授等、30代~40代の精鋭を集めて、当社の部長クラスと合宿を行う。おそらくこの業界では、これ以上ないメンバーをそろえたつもり。

高度な議論の内容や、座長のファシリテーション等、見所も満載の三日間となるだろう。
僕も何かをつかんで帰りたい。ちなみに、合宿の内容は我が社の中期戦略の策定だ.。この合宿での議論をもとに今年度末までに戦略を策定し、社長にプレゼンすることになっている。
最近、プロジェクトがたまってきた・・・・・・。さばききれんY(>_<、)Y

といいつつ、今日は福岡伸一先生の新書を購入してしまった。
「生物と無生物のあいだ」で、生命とは何か?という問いに「動的平衡」という概念を使って答えを出している良書。
今回の新書は
できそこないの男たち (光文社新書 371)/福岡伸一
¥861
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これもなかなか面白い。生物学的に見ると実は女性が完成形で、男はできそこないなんだと。
内容はともかく、なぜ、忙しい中、この本を購入してしまったのか?

もちろん、「生物と無生物のあいだ」もよかったのだが、やはり、帯に口説かれたというべきか。帯には、「生命の基本仕様 それは女である」と書いてある。

そうそう、恋愛の世界も、新書販売のマーケティングの世界も、人間をいかに口説くか?に心血を注いでいる。
そんなもんかな。
私は法学部出身だ。学生の時、法律を学ぶことで専門性もさることながら、ビジネスに活かせる様々な考え方を学んだ。

そのひとつが「解釈」だ。僕が今しているマーケティングの仕事は、世の中を新しい視点で解釈し、誰も気づかなかったことを伝えるのが重要なミッションとなる。

新しい技術は技術部門や研究開発部門が生み出すが、それらの技術を組み合わせたり、顕在化していない顧客のニーズやウォンツを掘り起こし、新たなサービスや商品を提供するのは、世界の新たな「解釈」といえる。

そして解釈したものの存在を世界に伝えるには、言語化が重要になる。たとえば、ちょっと前に「朝専用缶コーヒー」という商品が出たが、これは、普通の缶コーヒーの競争軸である香りとかコクという軸以外に、新たに時間軸(朝)を持ち込むことで、缶コーヒーの新たな「解釈」を作り出した。

これを学問的に見ると、ソシュールの言語学では、言葉(シニフィアン)と意味内容(シニフィエ)の関係は恣意的であるとし、コーヒーという言葉と茶色で苦い飲み物(意味内容)の組み合わせ=(通常イメージされる)コーヒーとなり、この意味内容に朝専用という軸を足すことで、朝専用コーヒーという新たな記号(シーニュ)を創出したと見ることもできる。

さてさて、法律の話からはだいぶそれてしまったが、私が大学4年のころ発売された「民法のすすめ」は、法律と現在の経済社会を考える上で重要な示唆を与えてくれる。
民法のすすめ (岩波新書)/星野 英一
¥819
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新聞はネットにおされて購読部数が右肩下がりで減っている。日本の新聞社は海外の大手新聞社のようにネット化が進んでいないのでどうなるのだろう、そしてどうしていけば新聞は復活するのだろうと考えてみた。

①販売店を活かせ!新聞販売店は実店舗が全国各地に大量にあるので、利用の仕方によっては相当強力な武器になる。例えば地域密着の広告配信拠点として、各家庭にリーチしている強みがある。

②フリーペーパー化をさらに推進せよ。私は、日経新聞を購読しているが、月に1回、きれいなフリーペーパーがはいってくる。あれに週間のテレビ欄をつけて、さらに、折込広告を入れれば、新聞を必要としない家庭からもお金がとれるかもしれない。テレビ欄と広告さえあれば良い家庭はざらだろう。

④モバイルとの連携を図れ。通勤電車で大きな新聞を広げなくても、iponeのような比較的画面が大きなモバイルで新聞が読めるなら、プラス300円・月くらいとっても需要があるだろう。

私は新聞が好きなので、新聞社にはがんばってほしい!




村上春樹残念でしたねー。ノーベル賞。今回は、フランスのル・クレジオ氏が受賞。おめでとうヾ(@°▽°@)ノ

日本では川端康成や大江健三郎が受賞している。特に川端康成の授賞式でのスピーチ「美しい日本の私」での最初、「春は花夏ほとどぎす秋は月 冬雪さえて冷しかりけり」という道元の歌を読み、月の美しいのをみるにつけ、雪のうつくしいのを見るにつけ、つまり、四季折々の美しさをみるにつけ、美の感動が人なつかしい思い呼び起こすといった。

川端康成の小説は(my opinionだが・・)決してストーリーとして面白いわけではない。しかし、その文体は、一気に平和な気持ちにさせてくれるような美しさを持っている。

さて、川端康成もなかなか良いのだが、私の文学ベスト3は以下のとおり。

No1 「こころ」夏目漱石
→何度も読みました。人間の心理の揺れを詳細に描いており、ストーリーとしても面白いし、消費者のこころと常に格闘しているマーケッターにとっても非常に示唆に富む本だ。

No2 「春の雪」三島由紀夫
→映画化もされました。絢爛豪華と呼ぶにふさわしい文体で、明治?期の名家同士の恋愛をつづった物語。文句なしに泣けます。

No3 「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー
→ここは迷いました。以外に椿姫なども好きだ。しかし、奥の深さという意味では、カラマーゾフだろう。まーこれは私が解説するまでもないが、「大審問官」の部分は非常に考えさせられる内容だ。

すぐれた文学は疲れた心を癒してくれる。過去の文豪にばんざい!