【人生に響くガンジーの教え】今すぐやめるべき「究極の無駄づかい」とは? | メインウェーブ日記

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『おじいちゃんが教えてくれた 人として大切なこと』という一冊の本が刊行される
手の付けられない乱暴な子に育った著者が、思春期の頃、おじいちゃんに教わった「人生の教訓」について書いたものである
そして実は、タイトルにある「おじいちゃん」とは、かの有名な「ガンジー」のことなのだ
12歳だった孫の人生を変えたガンジーの教えとは?
 世界中の人々が「自分」と向き合うきっかけとなった本書の邦訳を記念して、その一部を特別に公開する

● ガンジーが捨てた「役人からの手紙」

バプジ(「祖父」の意味)はどんなものでも粗末にしなかった
とはいえ、そんなバプジから見ても、「価値のないもの」は存在する

バプジのところには、毎日のようにたくさんの手紙が届いていた
その手紙がいっぱい詰まった袋を受け取り、それぞれ封を切るのも私の仕事の一つだった
それは重要な任務だった
封筒をきれいにはがして解体し、裏返してまた封筒を作るのだ
そうすれば、紙を無駄にすることなく、返事を書くことができる
当時はまだリサイクルという発想はなかったけれど、バプジが私に与えた仕事は、まさにリサイクルそのものだった

当時、バプジはインド独立運動の中心にいた
独立には、いろいろと厄介な問題もつきまとう
一九三一年、インドの未来を話し合う円卓会議に出席したとき、バプジはイギリスの役人から分厚い封筒を受け取った

その夜、バプジは封筒を開けて中の手紙を読んだ
手紙の内容は、誤解や中傷ばかりだった
しかも紙いっぱいにぎっしり書かれているので、返事を書くのに使えそうな余白もない
そこでバプジは、分厚い手紙をすべて捨ててしまった

翌朝、バプジはあの役人に会うと、手紙の感想を尋ねられた
「あの手紙の中で、もっとも大切なものを二つだけとっておきました」とバプジは答えた
「封筒と、便せんをとめていたクリップです。あとは全部ゴミなので捨ててしまいましたよ」

● 「本当に大切なこと」だけに心を向けなさい

私たちはみなこの話を聞いて笑ったが、ここには深い真実も隠されている
バプジは、「精神の無駄づかい」も嫌っていた
本当に大切なことを考えず、どうでもいいことに思考を使ってしまうのが「精神の無駄づかい」だ
バプジには、くだらない誹謗中傷に付き合っている時間などなかったのだ

自分がいつまで生きるかは誰にもわからない
バプジにはそれがよくわかっていたので、時間を一秒たりとも無駄にしなかった
究極の無駄づかい、もっとも破壊的な無駄づかいとは、自分の時間を浪費することだろう

 (本記事は、『おじいちゃんが教えてくれた 人として大切なこと』(アルン・ガンジー著、桜田直美訳)の一部を抜粋・編集したものです)

(この記事は、DIAMOND onlineの記事で作りました)

(マハトマ・)ガンジーは「非暴力・不服従」でインドを独立に導いた指導者だ

その言動は「聖人」として伝えられるが、彼も人間で最初から「聖人」ではなかった

多くの葛藤、苦しみ、煩悩の中で「聖人」となっていった

これらの経験があったからこそ相手の痛み、苦しみ菜などがわかる人々に敬愛される人物になったのだろう

ちなみに、ガンジーは最近ではガンディーといわれることが多い

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インド・独立の父・ガンジーの孫がガンジーから学んだ人として大切なことを紹介