11月30日に、「ゲゲゲの鬼太郎」などの独自の妖怪物で知られる漫画家の水木しげる(本名・無良茂(むら・しげる))さんが死去しました。
93歳。
水木さんの妖怪漫画の世界観などは唯一無二のものでしたね・・・
同月11日に、自宅で転倒し、緊急手術で、一時は回復したが、同月30日に容体が急変したようです。
水木さんは前記の「ゲゲゲの鬼太郎」などの妖怪漫画の第一人者で、水木さんに触発され、「漫画の神様」手塚治虫 さんも「どろろ」などの妖怪漫画を描きました。
水木さんは妖怪漫画のほかに、自らの戦争体験・戦争で左腕を失った経験も多く漫画にしています。
人が好きであり、戦争中も当時は敵国といわれた戦地(ラバウルなど)の現地の人とも一緒に食事をしたり、仲良くしていたといわれます。
当時の日本の雰囲気からは考えられなかったことです。
2010年には妻の布枝さんが水木さんとの半生を綴ったエッセー「ゲゲゲの女房」がドラマ化され、同年の流行語大賞に「ゲゲゲの」で輝いています。
水木さんは自然が好きで人が好きだったからこそ、ユーモアあふれる妖怪漫画などを描き、戦争の悲惨さを経験しているからこそ、人間のエゴや戦争体験漫画を描けたのだと思います。
水木さんの訃報は海外メディアで報道されています。
日本が誇る漫画家の一人でもあったのですね。