マーケティングまとめ&マス右派/左派・ネット右派/左派 | 生みだす人になる(旧:watoのメモ帳)

生みだす人になる(旧:watoのメモ帳)

サービスをメディアを事業を産業を生み出す人になりたい

ちょっと忘れないようにまとめ。
だいぶ過去記事ですが。



インターネット戦略に活用するマーケティングコンセプト
http://www.mitsue.co.jp/case/concept/index.html



あと山本直人氏の提唱する、マス右派/左派、ネット左派/右派。



・マス右派
http://www.naotoyamamoto.jp/blog2/archives/2008/06/post-7.html

大手代理店に多く年長になるほど多い。そして、いまは経営メンバーにも入っている。
一方で若くなるほど、比率は下がってくる。簡単に言うと、勢力が急減している。
分かりやすい例は「広告批評」の休刊だろう。マス右派の教典が消えてしまったわけである。
衰退の理由は今さらながらに明快である。広告主が右脳型広告を求めるケースが減少したのだ。いまに始まったことではないのだが、賞などで評価されるものではなく、販売に直結するような解決策を求める。結局、広告から広義の販売促進へ軸足が移るようになった。
広告賞のリスト、特にテレビ以外のメディアの新人賞などを見ると驚く。その広告を知らない、というのはまああるとして、「広告主を知らない」ことが多い。つまりオーナー経営者などがパトロンとして機能している企業は、決して大規模でない。

・マス左派
http://www.naotoyamamoto.jp/blog2/archives/2008/06/post-8.html
どちらかというと派手な賞とは無縁の広告ビジネスに携わって来たような人々だ。マーケティングやリサーチ部門にはこうしたキャリアの人も多いが、営業にも制作にもいる。
機能重視のトイレタリーなどは日本企業でも左脳広告が多いが、外資系勢力が増えてクルマ等に広がった。そう、マス左派は早くからグローバルの波にさらされてきたのである。
そして、こうした広告主はかなりの出稿量となることも多い。したがって、広告代理店にとっては「主食」のようなものなのだ。メディア担当者にとっても大切なお客様である。
彼らにとって「広告批評」などは異教徒の聖典である。今回の休刊を見てひそかに溜飲を下げている人もいるかもしれない。今は良く分からないが、昔の「ブレーン」などが教典だった気もする。

・ネット右派
http://www.naotoyamamoto.jp/blog2/archives/2008/06/post-10.html
軸足はマス広告ではないが、基本的には「広告表現によって人の感情が動いて、態度変容する」という発想の人々だ。
いくつかのクリエイティブのパターンをテストして、態度変容の差を見ていけばきっと一定の知見が得られるだろう。
マス広告の場合は、調査で「買いたくなりましたか?」と聞いて評価するから、どうしても購入喚起の指標としては説得力がうすい。またテレビCMの改訂はコストもかかる上に、変えてどうなるのかも結局は「エイヤ!」である。
ただしネット右派のクリエイターは、そうした発想を「左派的ドグマ」として否定していく可能性もある。広告、というか購買行動における論理と感性のどちらに重きをおくかは、その人の人間観のようなものも絡むので、容易には交わらないのである。
ユニクロが世界的広告祭で高評価を受けていることも「右脳派」を勢いづけるかもしれない。
ただ、せっかく可能性の高いネットの世界なのだから、左右の壁が高くならないうちに、一気に新たなモデルを作れるチャンスだと思うのだが。

・ネット左派
http://www.naotoyamamoto.jp/blog2/archives/2008/07/post-11.html
彼らは「マス広告」に対して以下のような批判的観点を持つ。
*マス広告はそもそも必要な人以外に情報を届けており費用の面で非効率である
*仮に届いたとしても人々は容易に態度変容を起こすわけではなく、自ら情報を探索する
*そのためには消費者の検索などの行動に合わせて情報を提供することで購買を促進できる



すごく納得。

ネット左派で、すべてロジックで提案出来ると考えている人たちが結構まずいと思う今日この頃。
山本氏も書いてますが、両軸が必要。